今回はよく耳にするけれど、意外とよく分かっていない中学生が多い、英語の「形容詞・副詞」について解説していきます。
日本語における「形容詞・副詞」の説明から、順を追って解説していきますので、全然知識がないという人も、安心して最後までご覧になって下さい。
この記事でお伝えするポイントは、以下の通りです。
①日本語の「形容詞」のおさらい
英語の「形容詞」を解説する前に、まずは日本語の「形容詞」について見ていきましょう!
日本語の形容詞は
① 状態や様子を表し
② 言い切りの形が「い」で終わる
言葉になります。
具体的には
「やさしい」
「美しい」
「新しい」
「大きい」
:
などがあります。
日本語の形容詞についてはだいたいイメージがつかめたと思うので、次に英語の形容詞について、詳しく解説していますね。
②英語の「形容詞」とは?
まず、英語の形容詞にはどのようなものがあるか、いくつか例を挙げてみたいと思います。
・kind (親切な)
・beautiful (美しい)
・tall (背の高い)
・difficult (難しい)
:
では次に、これらの英語の形容詞が、文の中でどのようなはたらきをするのか、説明していきますね。
英語の形容詞のはたらきで、一番重要なものは
「名詞を修飾する」
ということです。
↓の例文を使って、さらに詳しく見ていきましょう。
① He is a tall boy.
② She is a kind girl.
①の意味は『彼は背の高い少年です』で、形容詞“tall“が、名詞である”boy“を修飾しています。
一方の②の意味は『彼女は親切な少女です』で、形容詞“kind“が、名詞である”girl“を修飾しています。
以上のように、英語の『形容詞』は『名詞』にくっついて、名詞を修飾するはたらきをもっています。
この形容詞のはたらきは、英語を学習していくうえで非常に大切なことですので、
「名詞を修飾する」
ということを、しっかり頭に刻んでおいて下さいね。
押さえておいた方がよい、英語における形容詞のもう1つのはたらきとして、
「be動詞などの補語になる」
というものがあります。
『be動詞』には、主語とbe動詞の後につづく言葉が、『イコールの関係』であることを示すはたらきがありましたね。
それと、ここで出てきた『補語』とは、be動詞の後につづく言葉のことです。
言葉だけの説明だと、イメージしづらいと思うので、↓の例文を使って詳しく見ていきましょう。
① You are beautiful.
② The dog is big.
①の意味は『あなたは美しい』で、be動詞”are“が、主語”you“と『補語』である形容詞の”beautiful“を、イコールの関係で結んでいます。
一方の②の意味は『その犬は大きい』で、be動詞”is“が、主語”the dog“と『補語』である形容詞の”big“を、イコールの関係で結んでいます。
英語の形容詞の一番大切なはたらきである
「名詞を修飾する」
と、もう1つのはたらきとして
「be動詞などの補語になる」
この2つのはたらきがあることを、頭の中にしっかり入れておきましょう。
③日本語の「副詞」のおさらい
ここからは、『副詞』について解説していきます。
形容詞のときと同様、まずは日本語の「副詞」について見ていきましょう!
日本語の副詞は
① 主に動詞・形容詞・形容動詞を修飾し
② 様子・状態・程度を表す
言葉です。
これだけだと、全然意味が分からないと思うので、↓の例文を使って詳しく説明していきますね!
(例文)
①「のんびり歩く」
①の副詞は『のんびり』で、「のんびり」が動詞「歩く」を修飾しています。
また、「のんびり」は「どのように歩くか」という『状態』を表しています。
②「ゆっくり動く」
②の副詞は『ゆっくり』で、「ゆっくり」が動詞「動く」を修飾しています。
また、「ゆっくり」は「どのように動くか」という『状態』を表しています。
③「かなり大きい」
③の副詞は『かなり』で、「かなり」が形容詞「大きい」を修飾しています。
また、「かなり」は「どのくらい大きいか」という『程度』を表しています。
以上のように、日本語の副詞は
①主に動詞・形容詞・形容動詞を修飾し
②様子・状態・程度を表す
というはたらきをもっています。
この中でも特に、
『動詞を修飾する』
というはたらきは、英語の副詞と通じる所があるので、しっかり押さえておきましょう!
④英語の「副詞」とは?
ではいよいよ、英語の『副詞』について解説していきますよ!
まず、英語の副詞には大きく3つのはたらきがあります。
その3つのはたらきで、一番重要なものは
『動詞を修飾する』
ということです。
では、副詞の『動詞を修飾するはたらき』とはどのようなことなのかを、↓の例文を使って、さらに詳しく見ていきましょう。
① I play tennis well.
② You study English hard.
①の意味は『私は上手にテニスをする』で、副詞“well“(上手に)が、動詞である”play“を修飾しています。
一方の②の意味は『あなたは一生懸命に勉強する』で、副詞“hard“(一生懸命に)が、動詞である”study“を修飾しています。
以上のように、英語の『副詞』は動詞を修飾するはたらきをもっています。
この副詞のはたらきは、英語を学習していくうえで非常に大切なことですので、
「動詞を修飾する」
ということを、しっかり頭に刻んでおいて下さいね。
先ほど、英語の副詞には3つのはたらきがあると言いましたが、ここからはその残りの2つについて、簡単に説明しておきたいと思います。
副詞の2つ目、そして3つ目のはたらきとして、
「形容詞を修飾する」
「副詞を修飾する」
というものがあります。
ここでは副詞”very”(とても・たいへん)を例に、説明していきますね。
① I am very happy.
①の意味は『私はとても幸せです』で、副詞“very“(とても)が、形容詞である”happy“を修飾しています。
② You run very fast.
一方の②の意味は『あなたはとても速く走る』で、副詞“very“(とても)が、副詞である”fast“を修飾しています。
ここまで、英語における副詞のはたらきを解説してきましたが、理解していただけたでしょうか?
副詞には3つのはたらきがあると言いましたが、一番大切なのは
「動詞を修飾する」
はたらきです。
形容詞は『名詞を修飾する』、副詞は『動詞を修飾する』ということが、この記事で最も伝えたかったことですので、しっかり頭にたたきこんでおいて下さいね!!
※YouTubeに『形容詞と副詞』についての解説動画を投稿していますので、↓のリンクからぜひご覧下さい!
記事のまとめ
以上、中学英語で学習する「形容詞と副詞」について詳しく解説してきました。
いかがだったでしょうか?
最後にもう1度、記事の中でのポイントをまとめておくと…
(1) 形容詞のはたらき
①『名詞を修飾するはたらき』⇐ 一番大切!
(例) He is a tall boy.
②「be動詞などの補語になる」
(例) She is beautiful.
(2)副詞のはたらき
①『動詞を修飾するはたらき』⇐ 一番大切!
(例) I play soccer well.
②「形容詞を修飾するはたらき」
(例) You are very happy.
③「動詞を修飾するはたらき」
(例) I play soccer very well.
今回も最後まで、たけのこ塾のブログ記事をご覧いただきまして、誠にありがとうございました。
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