中学英語「形容詞と副詞」どんなはたらきをする言葉なの?

6色の色鉛筆でスケッチブックにEnglishと書かれた画像

 今回はよく耳にするけれど、意外とよく分かっていない中学生が多い、英語の「形容詞・副詞」について解説していきます。

 日本語における「形容詞・副詞」の説明から、順を追って解説していきますので、全然知識がないという人も、安心して最後までご覧になって下さい。

 この記事でお伝えするポイントは、以下の通りです。

 ① 日本語の「形容詞」のおさらい

 ② 英語の「形容詞」とは?

 ③ 日本語の「副詞」のおさらい

 ④ 英語の「副詞」とは?

 ※月舟さんによる写真ACからの写真

①日本語の「形容詞」のおさらい

 英語の「形容詞」を解説する前に、まずは日本語の「形容詞」について見ていきましょう!

 日本語の形容詞

 ① 状態や様子を表し

 ② 言い切りの形が「い」で終わる

 言葉になります。

 具体的には

 「やさしい

 「美しい

 「新しい

 「大きい

    :

 などがあります。

 日本語の形容詞についてはだいたいイメージがつかめたと思うので、次に英語の形容詞について、詳しく解説していますね。

授業中に手を挙げている男の子と女の子のイラスト


②英語の「形容詞」とは?

 まず、英語の形容詞にはどのようなものがあるか、いくつか例を挙げてみたいと思います。

 ・kind (親切な)

 ・beautiful (美しい)

 ・tall (背の高い)

 ・difficult (難しい)

    :

 では次に、これらの英語の形容詞が、文の中でどのようなはたらきをするのか、説明していきますね。

 英語の形容詞のはたらきで、一番重要なものは

 「名詞を修飾する

 ということです。

 ↓の例文を使って、さらに詳しく見ていきましょう。

   ① He is a tall boy.

   ② She is a kind girl.

 ①の意味は『彼は背の高い少年です』で、形容詞tall“が、名詞である”boy“を修飾しています。

 一方の②の意味は『彼女は親切な少女です』で、形容詞kind“が、名詞である”girl“を修飾しています。

 以上のように、英語の『形容詞』は『名詞』にくっついて名詞を修飾するはたらきをもっています。

 この形容詞のはたらきは、英語を学習していくうえで非常に大切なことですので、

  「名詞を修飾する

 ということを、しっかり頭に刻んでおいて下さいね。

先生のイラスト

 押さえておいた方がよい、英語における形容詞のもう1つのはたらきとして、

 「be動詞などの補語になる

 というものがあります。 

be動詞』には、主語be動詞の後につづく言葉が、『イコールの関係』であることを示すはたらきがありましたね。

 それと、ここで出てきた補語』とは、be動詞の後につづく言葉のことです。

 言葉だけの説明だと、イメージしづらいと思うので、↓の例文を使って詳しく見ていきましょう。

  ① You are beautiful.

  ② The dog is big.

 ①の意味は『あなたは美しい』で、be動詞”are“が、主語”you“と『補語』である形容詞の”beautiful“を、イコールの関係で結んでいます。

 一方の②の意味は『その犬は大きい』で、be動詞”is“が、主語”the dog“と『補語』である形容詞の”big“を、イコールの関係で結んでいます。

 英語の形容詞の一番大切なはたらきである

  「名詞を修飾する

 と、もう1つのはたらきとして

  「be動詞などの補語になる

 この2つのはたらきがあることを、頭の中にしっかり入れておきましょう。

楽しそうに勉強する子どもたち


③日本語の「副詞」のおさらい

 ここからは、副詞』について解説していきます。

 形容詞のときと同様、まずは日本語の「副詞」について見ていきましょう!

 日本語の副詞

   ① 主に動詞・形容詞・形容動詞を修飾

   ② 様子・状態・程度を表す

 言葉です。

 これだけだと、全然意味が分からないと思うので、↓の例文を使って詳しく説明していきますね!

(例文)

  ①「のんびり歩く

 ①の副詞は『のんびり』で、「のんびり」が動詞「歩く」を修飾ています。

 また、「のんびり」は「どのように歩くか」という『状態』を表しています。

 ②「ゆっくり動く

 ②の副詞は『ゆっくり』で、「ゆっくり」が動詞「動く」を修飾ています。

 また、「ゆっくり」は「どのように動くか」という『状態』を表しています。

 ③「かなり大きい

 ③の副詞は『かなり』で、「かなり」が形容詞「大きい」を修飾ています。

 また、「かなり」は「どのくらい大きいか」という『程度』を表しています。

勉強している少年のイラスト

 以上のように、日本語の副詞は

 ①主に動詞・形容詞・形容動詞を修飾

 ②様子・状態・程度を表す

 というはたらきをもっています。

 この中でも特に、

 『動詞を修飾する

 というはたらきは、英語の副詞と通じる所があるので、しっかり押さえておきましょう!

一生懸命、勉強している女の子


④英語の「副詞」とは?

 ではいよいよ、英語の『副詞』について解説していきますよ! 

 まず、英語の副詞には大きく3つのはたらきがあります。

 その3つのはたらきで、一番重要なものは

  『動詞を修飾する

 ということです。

先生のイラスト

 では、副詞の『動詞を修飾するはたらき』とはどのようなことなのかを、↓の例文を使って、さらに詳しく見ていきましょう。

   ① I play tennis well.

   ② You study English hard.

 ①の意味は『私は上手にテニスをする』で、副詞well“(上手に)が、動詞である”play“を修飾しています。

 一方の②の意味は『あなたは一生懸命に勉強する』で、副詞hard“(一生懸命に)が、動詞である”studyを修飾しています。

 以上のように、英語の『副詞』動詞を修飾するはたらきをもっています。

 この副詞のはたらきは、英語を学習していくうえで非常に大切なことですので、

  「動詞を修飾する

 ということを、しっかり頭に刻んでおいて下さいね。

 先ほど、英語の副詞には3つのはたらきがあると言いましたが、ここからはその残りの2つについて、簡単に説明しておきたいと思います。

 副詞の2つ目、そして3つ目のはたらきとして、

 「形容詞を修飾する

 「副詞を修飾する

 というものがあります。

 ここでは副詞”very”(とても・たいへん)を例に、説明していきますね。

 ① I am very happy.

 ①の意味は『私はとても幸せです』で、副詞very“(とても)が、形容詞である”happy“を修飾しています。

 ② You run very fast.

 一方の②の意味は『あなたはとても速く走る』で、副詞very“(とても)が、副詞である”fast“を修飾しています。

黒板で英語を授業している教師のイラスト

 ここまで、英語における副詞のはたらきを解説してきましたが、理解していただけたでしょうか?

 副詞には3つのはたらきがあると言いましたが、一番大切なのは

 「動詞を修飾する

 はたらきです。

 形容詞は『名詞を修飾する』、副詞は『動詞を修飾する』ということが、この記事で最も伝えたかったことですので、しっかり頭にたたきこんでおいて下さいね!!

※YouTubeに『形容詞と副詞』についての解説動画を投稿していますので、↓のリンクからぜひご覧下さい!

【動画】中学英語「形容詞と副詞ってなに?」


記事のまとめ

 以上、中学英語で学習する「形容詞と副詞」について詳しく解説してきました。

 いかがだったでしょうか?

 最後にもう1度、記事の中でのポイントをまとめておくと…

   (1) 形容詞のはたらき

    ①『名詞を修飾するはたらき』⇐ 一番大切!

   (例) He is a tall boy.

  ②「be動詞などの補語になる

     (例) She is beautiful.

  (2)副詞のはたらき

 ①『動詞を修飾するはたらき』⇐ 一番大切! 

   (例) I play soccer well.

 ②「形容詞を修飾するはたらき

     (例) You are very happy.

 ③「動詞を修飾するはたらき

     (例) I play soccer very well.

 今回も最後まで、たけのこ塾のブログ記事をご覧いただきまして、誠にありがとうございました。

 今後もたけのこ塾を、何卒よろしくお願いします。