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中1社会・地理「世界のすがた」6つのポイント

メルカトル図法の世界地図

 中学1年の社会の地理分野で、最初に学習する「世界のすがた」

 この単元では、主に次のような内容を学習します。

 ①六大陸と三大洋

 ②地球儀と世界地図(3種類の地図)

 ③緯度と経度

 ④国の三要素

 ⑤六つの州とアジア州の分け方

 ⑥大きい国と小さい国、島国と内陸国

 この記事は、たけのこ塾が中学生に向けて、TwitterやInstagramに投稿した内容をもとに作成しています。

 ぜひ、あなたの勉強にご活用下さい。

①六大陸と三大洋

 地球上には海洋陸地があり、地表に占める海洋と陸地の比は、海洋:陸地 = 7:3です。

 ところで六大陸と三大洋について、全て答えることができますか?

 わからない人は、↓の図をご覧下さい。

 この図を見て、位置と名前をしっかり覚えておきましょう!

 六大陸の1つである『南極大陸』は載っていないので、気を付けて下さいね。

◎注意するところは次の2点です。

ユーラシア大陸は、「ユーロ(ヨーロッパ)+アジア」でユーラシアである。

太平洋は「太」大西洋は「大」なので、それぞれ混同しない。

 特に、大西洋太平洋は書き間違えてしまう中学生が多いので、気を付けましょう!

 六大陸を覚えるゴロ合わせを紹介しておきますね。

 揺らすの危ない

 君押すな!

 ・揺ら(す)→ ユーラシア大陸

 ・危(ない)→ アフリカ大陸

 ・き→ 北アメリカ大陸

 ・み→ 南アメリカ大陸

 ・押す→ オーストラリア大陸

 ・な→ 南極大陸


②地球儀と世界地図

地球儀とは

 地球儀とは、地球を縮めたもので地球をほぼ正確に表しています。

 距離、面積、方位、形を正確に表すことができます。

◎しかし、地球儀には次のような欠点があります。

世界全体を一度に見ることができない。

持ち運びには不便である。 

3種類の世界地図

 世界地図は、地球儀の欠点を補うものとしてつくられてきました。

 しかし、地球は球体であるため、平面上に距離、面積、方位、形などを正確に表すことはできません。

 よって、目的に合わせて↓の3つの地図があります。

 メルカトル図法

 ⇒ 角度が正しい地図で『航海図』に利用される

  

 ②正距方位図法

 ⇒ 中心からの距離と方位が正しい地図で『航空図』に利用される

  

 ③モルワイデ図法

 ⇒ 面積が正しい地図で『分布図』に利用される

  

 ここで、地図の種類を覚えるゴロ合わせを紹介しますね。

メールを書くと

 盛るイケメン

 ・メール→メルカトル図法、書く→角度

 ・盛る→モルワイデ図法、メン→面積

 さらに、地図の種類とその利用方法を覚えるゴロ合わせも紹介しますね。

モブをメカで征服~!

 ・モ→モルワイデ図法、ブ→分布図

 ・メ→メルカトル図法、カ→海図

 ・征→メルカトル図法、(ふ)く~→航空図

※YouTubeに「地図の種類の覚え方」「地図の種類と利用方法」についてのゴロ合わせ動画を投稿していますので、↓のリンクからご覧下さい!

【動画】中学社会ゴロ合わせ「地図の種類の覚え方」

【動画】中学社会ゴロ合わせ「地図の種類と利用方法」


③緯度と経度

 「緯度」は、赤道を0度として南北をそれぞれ90度に分けたものです。

 赤道より北側を北緯、南側を南緯といいます。

 そして、同じ緯度を結んだ赤道に平行な線のことを、「緯線」といいます。

 「経度」は、イギリスのロンドンを通る「本初子午線」を0度として東西をそれぞれ180度に分けたものです。

 本初子午線より東側を東経、西側を西経といいます。

 そして、同じ緯度を結び北極と南極を結んだ線のことを、「経線」といいます。

 緯線と経線は、どちらが横線で縦線か迷ってしまう中学生が少なくありません。

 そんなときに役立つ「緯線と経線のゴロ合わせ」を紹介します。

 「よい竹だ!」

 これで覚えて下さい!

 それぞれ、ヨは横線、イは緯線、タは縦線、ケは経線を表しています。

※YouTubeに「緯線と経線のゴロ合わせ」についての動画をアップしていますので、↓のリンクからご覧下さい!

【動画】中学社会ゴロ合わせ「地図の種類の覚え方」 

(ⅰ)経線と緯線についての問題

 緯線と経線について、いくつか問題を用意しています。

 ぜひ以下の問題にもチャレンジしてみて下さい!

 ①、0°の緯線は?

 ②、北緯90°の地点は?

 ③、南緯90°の地点は?

 ④、0°の経線は?

 ⑤、経度180°の経線にほぼ沿った線は?

 答えは次の通りです。

 中学地理の基本ですので、しっかり覚えておきましょう!

 ①、0°の緯線は?→赤道

 ②、北緯90°の地点は?→北極

 ③、南緯90°の地点は?→南極

 ④、0°の経線は?→本初子午線

 ⑤、経度180°の経線にほぼ沿った線は?→日付変更線

(ⅱ)赤道についての問題

 赤道が通っている国は、中学地理のテストでよく問われます。

 アフリカ、東南アジア、南アメリカで赤道が通っている国について、地図帳などでしっかり確認しておきましょう。

 赤道が通る代表的な国は、下の図の通りです。

 なお、エクアドルはスペイン語で「赤道」を意味します。

 赤道に関連して、テストで問われることがあるので、覚えておきましょう!

(ⅲ)日付変更線についての問題

 つづいては日付変更線についての問題です。

・日付変更線を西から東へ越えるときは、日付を1日(  ①  )。

・日付変更線を東から西へ越えるときは、日付を1日(  ②  )。

 答えは、

 ①が『遅らせる』

 ②が『進める』

 です!

 ↓に日付変更線についての図を載せているので、よかったら参考にしてみて下さい。

(ⅳ)時差についての問題

 つづいては、時差に関する問題です。

 中学地理の中で、苦手な中学生が多いところなので、しっかり理解しておきましょう!

◎時差の問題を解くときに、必要な知識は次の2つです。

経度15°で1時間の時差が生じる。

→地球が1回自転する(360°回転する)のに、1日(24時間)かかる。

 よって、360°÷24(時間)=15°

東の方が時間が進んでいて、西の方が時間が遅れている。

太陽は東から昇ってくるので、東の方が時間が進んでいると考える。

 以上の2つの知識をもとに、次の問題を考えてみましょう!

 【問題】

 日本で5月2日の午前3:00のとき、東経45°のバグダッドは何月何日の何時でしょうか?

 日本は東経135°として、考えて下さい。

 <解答解説>

 ①バクダッドと日本の経度の差は、

  135°-45°=90°

 ②経度の差が90°のときの時差は、

  90°÷15°=6(時間)

 ③バクダッドは日本より西にあるので、時間は遅れている

  つまり日本の6時間前なので、5/2・AM3:00の6時間前ということで、

  答えは『5月1日 午後9時』になります!

※YouTubeに「時差を求める問題」についての解説動画をアップしていますので、↓のリンクからご覧下さい!

【動画】中学社会・計算問題「時差の基本問題」 


④国の三要素

 国とは、一定の領域をもってそこに住む人々を統治する社会のことです。

 世界には現在、約190の国があります。

 そして、国としてみなされるための3つの条件があり、それを国の三要素といいます。

 国の三要素とは次の3つのことです。

 ・領土

 ・主権

 ・国民

 「領土」と「国民」はわかりやすいと思いますが、「主権」についてはイメージしづらいと思います。

「主権」について簡潔に説明すると、

①国の政治を最終的に決定する権利

②他国から支配・干渉(他者のことに口出ししたり考えを押し付ける)されない権利

 ということになります。

 国の三要素についてのゴロ合わせを覚えるゴロ合わせはがコチラ!

旅行で出国(しゅっこく)

 ・旅(りょ)→領土

 ・出(しゅ)→主権

 ・国→国民

※YouTubeに「国の三要素のゴロ合わせ」についての動画をアップしていますので、↓のリンクからご覧下さい!

【動画】中学社会ゴロ合わせ「国の三要素の覚え方」 


⑤6つの州とアジア州

 世界は大きく6つの州に分けられます。

 6つの州は、アフリカ州、ヨーロッパ州、アジア州、北アメリカ州、南アメリカ州、オセアニア州です。

 大まかな位置は、下の図で確認して下さい。

 6つの州についてのゴロ合わせを覚えるゴロ合わせはがコチラ!

足ヨロヨロ危ない、

 君遅ぇ!

 ・足→ アジア州

 ・ヨロ→ ヨーロッパ州

 ・危→ アフリカ州

 ・き→ 北アメリカ州

 ・み→ 南アメリカ大州

 ・遅え→ オセアニア州

※YouTubeに「6大陸と6つの州」についての動画をアップしていますので、↓のリンクからご覧下さい!

【動画】中学社会ゴロ合わせ「6大陸と6つの州」 

 またアジア州も、細かく6つの地域に分けることができます。

 西アジア、中央アジア、南アジア、東南アジア、東アジア、北アジアの6つの地域です。

 さらに、アジアの各地域における代表的な国を↓に載せておきます。

 できたら、地図帳などで大まかな位置を確認しておきましょう!

 西アジア

 ⇒ サウジアラビア、トルコ、イラン、イラクなど

  ②中央アジア

   ⇒ カザフスタン、ウズベキスタン、キルギスなど

  ③南アジア 

   ⇒ インド、パキスタン、スリランカ、バングラディシュなど

  ④東南アジア 

   ⇒ インドネシア、マレーシア、ベトナム、シンガポールなど

  ⑤東アジア 

   ⇒ 日本、中国、モンゴル、韓国、北朝鮮など

 ⑥北アジア 

   ⇒ シベリア地方、極東ロシア


⑥大きい国と小さい国、島国と内陸国

(ⅰ)大きい国と小さい国

 世界で最も面積が大きい国は、ロシア連邦です。

 面積が大きい国のベスト5は以下の通りです。

 1位 ロシア連邦

 2位 カナダ

 3位 アメリカ合衆国

 4位 中国

 5位 ブラジル

 中学生が地理のテストでよく問われる内容ですので、しっかり覚えておきましょう!

 面積が大きい国の順位を覚えるゴロ合わせを紹介します。

ロッカーのチューブ

 ・ロ → ロシア

 ・カ → カナダ

 ・ー(ア) → アメリカ

 ・チュー → 中国

 ・ブ → ブラジル

※YouTubeに「面積が大きい国・ベスト5のゴロ合わせ」についての動画をアップしていますので、↓のリンクからご覧下さい!

【動画】中学社会ゴロ合わせ「面積が大きい国・ベスト5」 

 また世界で最も小さい国は、バチカン市国です。

 バチカン市国は、イタリアの首都ローマ市内にあります。

(ⅱ)島国と内陸国

 国土が海に面していない国のことを、内陸国といいます。

 世界の主な内陸国として、以下の国があります。

 モンゴル(アジア州)

 ネパール(アジア州)

 オーストリア(ヨーロッパ州)

 スイス(ヨーロッパ州)

 エチオピア(アフリカ州)

  :

 地図帳などで確認しておきましょう!

 国土のまわりを海で囲まれた国を、島国(海洋国)といいます。

 世界の主な島国として、以下の国があります。

 日本(アジア州)

 フィリピン(アジア州)

 イギリス(ヨーロッパ州)

 ニュージーランド(オセアニア州)

 キューバ(北アメリカ州)

  :

 地図帳などで確認しておきましょう!

 さらに島国で注意が必要な国があります。

 それは…、オーストラリアです!

 オーストラリアはまわりを海で囲まれていますが、島国ではありません。

 オーストラリアは「オーストラリア大陸」であり、大陸ですので海に囲まれていても島国ではないのです。


⑦記事のまとめ

 以上、中1社会・地理「世界のすがた」で学習する内容を、詳しく説明してきました。
 
 いかがだったでしょうか?
 
 
◎今回の記事のポイントをまとめると…
 
①(ⅰ)六大陸
 ・アフリカ大陸
 ・ユーラシア大陸
 ・北アメリカ大陸
 ・南アメリカ大陸
 ・オーストラリア大陸
 ・南極大陸
 
・ゴロ合わせは揺らすの危ない、君押すな!
 
 (ⅱ)三大洋
 ・太平洋
 ・大西洋
 ・インド洋
 
②緯線は横線、経線は縦線
→ゴロ合わせはよい竹だ
 
・0°の緯線は赤道
・北緯90°の地点は北極
・南緯90°の地点は南極
・0°の経線は本初子午線
・経度180°の経線にほぼ沿った線は日付変更線
 
赤道が通る国と、日付変更線を越えた場合どうなるかを覚えておく
経度15°につき1時間の時差が生じる
・時差の問題では、東に行くほど時間が早い
 
③3種類の地図
・メルカトル図法→角度が正しい、航海図に利用
・正距方位図法→中心からの距離・方位が正しい、航空図に利用
・モルワイデ図法→面積が正しい、分布図に利用
 
・ゴロ合わせは
メールを書くと、盛るイケメン
モブをメカで征服~!
 
④国の三要素 「領土」「主権」「国民」
→ゴロ合わせは旅行で出国
 
(ⅰ)六つの州
 ・アフリカ州
 ・ヨーロッパ州
 ・アジア州
 ・北アメリカ州
 ・南アメリカ州
 ・オセアニア州
 
・ゴロ合わせは足ヨロヨロ危ない、君遅ぇ!
 
 (ⅱ)アジアの6つの地域
 ・西アジア
 ・中央アジア
 ・南アジア
 ・東南アジア
 ・東アジア
 ・北アジア
 
⑥世界で最も大きい国はロシア連邦世界で最も小さい国はバチカン市国
 
内陸国は国土が海に面しておらず、島国(海洋国)は周りを海で囲まれている

 最後に、中学地理のおすすめの参考書・問題集を紹介しておきますね。

 1冊目に紹介するの「中学地理をひとつひとつわかりやすく」です。

 地理が苦手な(嫌いな)中学生におすすめの1冊です。

 見開き2ページで1つのテーマを取り上げており、左半分には説明、右半分には簡単な問題が載っていて、基本事項の確認をすることができます。

 易しめな内容なので、地理が苦手ではない人にはちょっと物足りないかも…。

 引き続き、2冊目に紹介するのは「中学地理が面白いほどわかる本」です。

 先生が生徒に語りかけるスタイルで、生徒の質問に先生が答える部分も多く載っていて、読みやすい工夫がなされている参考書です。

 説明もわかりやすくてテーマごとにまとめのページもあるため、おすすめ1冊です。

 今回も最後まで、たけのこ塾のブログ記事をご覧いただきまして、誠にありがとうございました。

 これからも、中学生のみなさんに役立つ記事をアップしていきますので、何卒よろしくお願いします。

 ご意見・ご感想、質問などございましたら、下のコメント欄にてお願いします!

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