中学1年の社会の地理分野で学習する「ヨーロッパ州」
・今回は、ヨーロッパ州に関する以下の内容について、説明しています。
この記事は、たけのこ塾が中学生に向けて、TwitterやInstagramに投稿した内容をもとに作成しています。
ぜひ、あなたの勉強にご活用下さい。
①ヨーロッパ州の自然と地理
まず、ヨーロッパ州の自然と地理について、大まかに押さえておきましょう。
まとめた問題が下の写真ですので、ぜひチャレンジしてみて下さい!
問題の解答は、下の写真の通りです。
ヨーロッパ州の気候で押さえておきたいのは、①「西岸海洋性気候」と②「地中海性気候」の2つです。
①「西岸海洋性気候」は、高緯度の割に年間を通して温暖という特徴があります。
さらに「なぜ高緯度なのに温暖なのか」を問う記述問題がよく出題されるので、しっかり覚えておきましょう。
模範解答は、
「暖流の北大西洋海流の上空を、偏西風が吹いているため」
となります。
②「地中海性気候」は、夏に乾燥して冬に雨が降るという特徴があります。
夏に乾燥するという気候のため、地中海沿岸地域では夏に乾燥に強いオリーブなどが、比較的雨が降る冬に小麦などを栽培する「地中海式農業」が行われています。
また、ヨーロッパ州で行われている農業は、大きく3つの種類に分けることができます。
①混合農業
・ヨーロッパ州の北西部や東部で広く行われている農業
・小麦やライ麦などの穀物栽培と、豚や牛などの家畜の飼育を組み合わせた農業
②地中海式農業
・地中海沿岸で行われている農業
・夏に乾燥に強いオリーブなど、比較的雨が降る冬に小麦などを栽培する農業。
③酪農
・冷涼な地域やアルプス地方で行われている農業
・乳牛やヤギを飼育して、生乳やチーズ・バターなどの乳製品をつくる農業
「ヨーロッパの農業が覚えられない!!」
そんな地理が苦手な中学生のために、ヨーロッパの農業を覚えるための語呂合わせを作成しました。
「こんなに地中が楽なんて」
・“こん”は混合農業
・”地中”は地中海式農業
・”楽(ラク)”は酪農
地上に出て太陽の光にびっくりしたモグラが、地中にもぐって楽になったところをイメージして覚えて下さいね。
②ヨーロッパ州の民族と宗教
ここでは、ヨーロッパ州の民族と宗教について、大まかに押さえておきましょう。
まとめた問題が下の写真ですので、ぜひチャレンジしてみて下さい!
問題の解答は、下の写真の通りです。
ヨーロッパ州の民族は、大きく3つの民族に分類することができます。
・イギリスやドイツなどに多く住んでいる「ゲルマン系」
・スペインやフランス、イタリアなどに多い「ラテン系」
・ロシアや東ヨーロッパなどに多い「スラブ系」
また、ヨーロッパ州では広くキリスト教が信仰されていますが、そのキリスト教も大きく3つの宗派に分類されます。
・ゲルマン系民族が多いヨーロッパ北部では「プロテスタント」
・ラテン系民族が多いヨーロッパ南部では「カトリック」
・スラブ系民族が多いロシア連邦や東ヨーロッパでは「正教会」
また近年では、ヨーロッパ域外からの外国人労働者の増加にともない、ヨーロッパでイスラム教を信仰している人々も増えてきています。
「ヨーロッパの民族と宗教のつながりが覚えられない!!」
そんな地理が苦手な中学生のために、ヨーロッパの民族と宗教のつながりを覚えるための語呂合わせを作成しました。
「スランプの生徒
ゲップして
落下!」
・“スラ”はスラブ系、”生(セイ)”は正教会
・”ゲ”はゲルマン系、”プ”はプロテスタント
・”落(ラッ)”ラテン系、”下(カ)”はカトリック
ちょっと強引なゴロ合わせですけど、インパクトがあるので(笑)もし役に立ちそうだったら活用して下さいね!
③ヨーロッパの統合
ヨーロッパの統合について、覚えておかなければならないことがいくつかあります。
それらについてまとめた問題が、下の写真です。
問題の解答は、下の写真の通りです。
・ヨーロッパの統合を目指す組織をまとめると…、
①ヨーロッパ共同体(EC)
・第二次大戦後、アメリカなどの大国との競争に負けないため、ヨーロッパを統合しようとする動きが起きた。
・1967年にフランス・ドイツ(当時は西ドイツ)・イタリア・オランダ・ベルギー・ルクセンブルクの6カ国で発足した。
・ECとは、“European Communities”の略称であり、“European”は「ヨーロッパの」、“Communities”は「共同体」を意味する。
②ヨーロッパ連合(EU)
・マーストリヒト条約により、1993年にヨーロッパ共同体が発展してヨーロッパ連合になった。
・2018年現在、加盟国は28カ国であり、今後も加盟国が増える予定である。
・東ヨーロッパの一部の国の所得が低く、EU内での経済格差が大きいなどの課題がある。
・EUとは、“European Union”の略称であり、“European”は「ヨーロッパの」、“Union”は「連合」を意味する。
またEU内で使用されている共通の通貨である「ユーロ」も、中学社会のテストではよく出題されますので、ぜひ覚えておきましょう。
④ロシア連邦について
ロシア連邦についても、覚えておかなければならないことがいくつかあります。
それらについてまとめた問題が、下の写真です。
問題の解答は、下の写真の通りです。
・ロシア連邦について、押さえておきたいポイントは次の3点です。
①、国内で産出した石油や天然ガスを、パイプラインを使ってEU諸国に輸出している。
②、ロシア連邦の大部分は冷帯であり、国内に広がる針葉樹林であるタイガは木材として利用されている。
③、ロシアはかつて、1991年に解体したソビエト連邦の一部であり、ソビエト連邦は社会主義の国であった。
記事のまとめ
以上、中1社会・地理「ヨーロッパ州」について、詳しく説明してきました。
いかがだったでしょうか?
・今回の記事の内容をまとめると
①ヨーロッパの自然と地理
・「西岸海洋性気候」は、暖流の北大西洋海流と偏西風の影響で、高緯度でも年間を通して温暖である
・「地中海性気候」は、夏に乾燥して冬に比較的雨が降るという特徴がある
・ヨーロッパの代表的な農業は、「混合農業」「地中海式農業」「酪農」
→ゴロ合わせは「こんなに地中が楽なんて!」
②ヨーロッパの民族と宗教
・ヨーロッパの民族は大きく「ゲルマン系」「ラテン系」「スラブ系」に分類できる
・ゲルマン系が多く信仰している「プロテスタント」、ラテン系が多く信仰している「カトリック」、スラブ系が多く信仰している「正教会」がある
→ゴロ合わせは「スランプの生徒、ゲップして落下!」
③ヨーロッパの統合
・1993年、ヨーロッパ共同体が発展してヨーロッパ連合になる
・EU内で使われている共通通貨はユーロ
④ロシア連邦について
・国内で産出した石油・天然ガスをパイプラインを使ってEU諸国へ輸出
・国内に広がるタイガを木材として活用している
・かつてのソビエト連邦は社会主義の国だった
今回も最後まで、たけのこ塾のブログ記事をご覧いただきまして、誠にありがとうございました。
これからも、中学生のみなさんに役立つ記事をアップしていきますので、何卒よろしくお願いします。
コメント
とてもわかりやすくて定期テストのたびにいつも見てます!!!!これからも頑張ってください♀️
コメントありがとうございます!少しずつですが新しい記事をアップしていきますので、今後ともよろしくお願いいたします。