中学1年の社会の歴史分野で学習する「平安時代」。
今回は、平安時代のはじめのころについて、以下の3つのポイントを取り上げます。
この記事は、たけのこ塾が中学生に向けて、TwitterやInstagramに投稿した内容をもとに作成しています。
ぜひ、あなたの勉強にご活用下さい。
①平安京とは
奈良時代、都では僧や貴族が力をもつようになり、勢力争いが激しくなっていました。
そこで、桓武天皇は新しい都で政治を行おうと考えました。
そして794年、桓武天皇は都を平安京(今の京都市)に移しました。
いっぽう東北地方では、アテルイを指導者とする蝦夷(えみし)が、朝廷に抵抗していました。
そこで桓武天皇は、坂上田村麻呂を征夷大将軍に任命しました。
そして、アテルイが率いる蝦夷の抵抗を抑え、東北地方に勢力をのばしていきました。
中学社会のテストでは、平安時代のはじめに桓武天皇が行ったことが問われます。
次の2点をしっかり押さえておきましょう!
①794年、平安京に都を移した
②坂上田村麻呂を征夷大将軍に任命し、東北地方に勢力をのばした
②天台宗と真言宗について
奈良時代に力をもつようになった仏教に代わる、仏教の新しい教えが、平安時代のはじめに唐から日本に伝えられました。
それが、「天台宗」と「真言宗」です。
天台宗は、最澄という人物が日本に伝えました。
いっぽう真言宗は、空海という人物が日本に伝えました。
そして、天台宗の最澄は、比叡山に延暦寺(今の滋賀県)を建てました。
いっぽう真言宗の空海は、高野山に金剛峯寺(今の和歌山県)を建てました。
天台宗と真言宗はそれぞれ、山奥の寺にこもり学問や厳しい修行を行いました。
そして、加持祈祷(おまじないのような儀式)を行い、貴族たちの間に広まりました。
「天台宗の最澄」と「真言宗の空海」、これらの組み合わせを覚えていない中学生が少なくありません。
そこで、この組み合わせを覚えるためのゴロ合わせを作成しました。
「天才の真空」
天才の頭の中がパンパンの真空状態になっているところをイメージして覚えてみて下さい。
ゴロ合わせの内訳は↓の通りです。
・天(テン)→天台宗、才(サイ)→最澄
・真(シン)→真言宗、空(クウ)→空海
↑さらに「天台宗・最澄・比叡山・延暦寺」と「真言宗・空海・高野山・金剛峯寺」、これら人物・宗派・寺院の場所と名前の組み合わせを覚えるための、上級者向けのゴロ合わせも作成しました。
それがコチラです。
「天才、ひぇ~遠慮(えんりょ)します」
「真空、荒野(こうや)で無事だった」
天才は気難しい人が多いので遠慮しているところと、真空状態が発生した場所が荒野だったので何事も起こらず無事に済んだところをイメージして覚えてみて下さい。
ゴロ合わせの内訳は↓の通りです。
・ひえ~→比叡山(ひえいざん)、遠慮→延暦寺(えんりゃくじ)
・荒野→高野山(こうやさん)、無事→金剛峯寺(こんごうぶじ)
※YouTubeに『天台宗と真言宗』についてのゴロ合わせ動画を投稿しているので、↓のリンクからご覧下さい!
③平安京と天台宗・真言宗のまとめ問題
ここまで解説してきた「平安時代」の「平安京」と「天台宗・真言宗」。
これらについて、覚えておかなければならない語句がいくつかあります。
それらについて、↓にまとめた問題を載せていますので、チャレンジしましょう。
【問題】( )の中に入る適当な語句を答えましょう。
(1) 794年、( ① )天皇が都を( ② )に移す。
(2) 797年、坂上田村麻呂が( ③ )に任命され、蝦夷の抵抗を抑えて東北地方に勢力を伸ばした。
(3) ( ④ )は唐から天台宗を伝えて、比叡山に( ⑤ )を建てた。
(4) ( ⑥ )は唐から真言宗を伝えて、高野山に( ⑥ )を建てた。
問題の解答は↓の通りです。
【解答】①桓武(天皇)、②平安京、③征夷大将軍、④最澄、⑤延暦寺、⑥空海、⑦金剛峯寺
天台宗と真言宗の違いは、中学歴史の平安時代の内容でよく問われるところです。
この2つの違いをきちんと覚えていない中学生は、「②天台宗と真言宗について」でゴロ合わせを紹介しています。
しっかり確認しておきましょう!
記事のまとめ
以上、中1社会・歴史「平安時代」平安京と天台宗・真言宗について、詳しく説明してきました。
今回も最後まで、たけのこ塾のブログ記事をご覧いただきまして、誠にありがとうございました。
次回は「平安時代のまとめ② 摂関政治と宋・高麗」の記事をアップしますので、ぜひご覧下さい。
これからも、中学生のみなさんに役立つ記事をアップしていきますので、何卒よろしくお願いします。
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