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中1社会・歴史「平安時代のまとめ➂」 国風文化と浄土信仰

紫式部のイラスト

 中学1年の社会の歴史分野で学習する「平安時代

 前回は平安時代のまとめ② 摂関政治と宋・高麗について、詳しく解説しました。

 今回は、平安時代の文化について、以下の3つのポイントを取り上げます。

 ①国風文化とは?

 ②浄土信仰とは?

 ③国風文化・浄土信仰のまとめ問題

 

 この記事は、たけのこ塾が中学生に向けて、TwitterやInstagramに投稿した内容をもとに作成しています。

 ぜひ、あなたの勉強にご活用下さい。

①国風文化とは?

 前回、詳しく説明しましたが、894年に遣唐使が停止されました。

 それ以降、唐からもたされた文化をもとに、日本独自の文化が生まれました。

 平安時代の中ごろの、この文化のことを国風文化といいます。 

 「国風文化」とは、

  日本の風土や生活、日本人の感情に合った貴族の文化

 のことです。

 国風文化についての説明は記述問題などでよく出題されるので、しっかり覚えておきましょう!

 では、国風文化について押さえておきたい重要なポイントを見ていきましょう!

①「かな文字

 漢字をもとに、日本語の発音を表すことができるように生み出された文字(ひらがな・カタカナ)です。

 かな文字によって、人々の感情が書きあらわされるようになり、数々の文学作品がつくられました。

 一般的に、男性には「漢字」が、女性には「かな文字」がそれぞれ用いられました。

 清少納言の「枕草子」紫式部の「源氏物語」など、女性によってかな文字を用いた文学作品が多く書かれました。

②「古今和歌集

 天皇の命令により、紀貫之(きのつらゆき)たちが編集した最初の勅撰和歌集で、905年に成立しました。(※『勅撰』とは天皇の命によって選ぶことです)

③「枕草子

 清少納言によって書かれた随筆のことです。

 清少納言が宮廷生活をしたころ体験したことや、人生観・美意識などが記されています。

④「源氏物語

 紫式部によって書かれた長編物語のことで、1010年ごろに成立したとされています。

 主人公である光源氏の生涯とともに、平安時代の貴族の生活が描かれています。

 多くの中学生を悩ませる、「枕草子」の清少納言と「源氏物語」の紫式部の組み合わせについて、覚えるためのゴロ合わせを紹介します!

 それが、

無限にせまい

 です。

 無限に続いているような狭い通路を、苦労しながら通っている人をイメージしてもらうとよいと思います。

 ゴロ合わせの内訳は↓の通りです。

 ・無(ム)→紫式部限(ゲン)→「源氏物語

 ・せ→清少納言、ま→「枕草子

※YouTubeに『源氏物語と枕草子の作者』のゴロ合わせ動画を投稿しているので、↓のリンクからご覧下さい!

【動画】中学社会ゴロ合わせ「源氏物語と枕草子」

 

 国風文化の記述問題と、「枕草子」の清少納言と「源氏物語」の紫式部は、中学社会のテストによく出題されます。

 しっかり覚えておきましょう!


②浄土信仰とは?

 浄土信仰とはどのような信仰なのでしょうか?

 平安時代の後期に広まった、阿弥陀如来(あみだにょらい)という仏を信じて、念仏を唱えれば、死後に極楽浄土に生まれ変わることを願う信仰です。

 極楽浄土とは、阿弥陀如来が住んでいて、苦しみや悲しみのない世界とされています。

 浄土信仰は、都の貴族から次第に地方の庶民にも広まっていきました。

 また、阿弥陀如来の像や、それをおさめる阿弥陀堂もつくられるようになりました。

 その代表的なものが、藤原頼通によって建てられた「平等院鳳凰堂です。

 平等院鳳凰堂は、10円玉にえがかれていて有名ですね。

 平安時代の仏教の流れは以下の通りです。

 しっかり押さえておきましょう!

 ①平安時代の初めごろ …「真言宗」「天台宗

   ↓

 ➁平安時代の後期 …「浄土信仰


③国風文化と浄土信仰のまとめ問題

 ここまで解説してきた「平安時代」の「国風文化」と「浄土信仰」について、覚えておかなければならない語句がいくつかあります。

 それらについて、↓にまとめた問題を載せていますので、チャレンジしましょう。

【問題】( )の中に入る適当な語句を答えましょう。

 (1) 日本の風土や生活、日本人の感情に合った( ① )文化が生まれた。

 (2) 漢字をもとに、日本語の発音を表せるように工夫した( ② )がつくられた。

 (3)枕草子を著した人物は( ③ )である。

 (4)「源氏物語を著した人物は( ④ )である。

 (5) 天皇の命により、紀貫之たちが編集した和歌集は( ⑤ )である。

 (6) 平安時代中頃から広まった、念仏を唱え阿弥陀如来にすがれば、極楽浄土に生まれ変われるという信仰を( ⑥ )という。

 (7) 藤原頼通が建てた阿弥陀堂は( ⑦ )である。

 問題の解答は↓の通りです。

【解答】①国風(文化)、②かな文字、③清少納言、④紫式部、⑤古今和歌集、⑥浄土信仰、⑦平等院鳳凰堂

 国風文化の説明(記述問題)

 ②「枕草子」の清少納言と「源氏物語」の紫式部

 ③浄土信仰にもとづき、藤原頼通が建てた「平等院鳳凰堂

 以上3点は、中学歴史において絶対に押さえておかなければならないポイントです。

 自信がない中学生は、しっかり確認しておきましょう!


記事のまとめ

 以上、中1社会・歴史「平安時代」国風文化と浄土信仰について、詳しく説明してきました。

 いかがだったでしょうか?
 
・今回の記事のポイントをまとめると…
 
国風文化について
・漢字をもとに「かな文字」がつくられる
紀貫之たちが編集した「古今和歌集
・「枕草子」の清少納言と「源氏物語」の紫式部
 → ゴロ合わせ
 「無限にせまい
 
 
浄土信仰について
阿弥陀如来を信じ念仏を唱えれば、極楽浄土に生まれ変われる
藤原頼通が建てた「平等院鳳凰堂
 

 今回も最後まで、たけのこ塾のブログ記事をご覧いただきまして、誠にありがとうございました。

 次回は平安時代のまとめ④ 武士のおこりと院政の記事をアップしますので、ぜひご覧下さい。

 これからも、中学生のみなさんに役立つ記事をアップしていきますので、何卒よろしくお願いします。

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