今回は苦手意識を持っている中学生が多い、英語の「疑問詞」について解説していきます。
重要な疑問詞の覚え方と疑問詞の疑問文の作り方を、イチから丁寧に解説していきますので、英語が苦手という人も、安心して最後までご覧になって下さい。
この記事でお伝えするポイントは、以下の通りです。
①『疑問詞』の種類と覚え方
ここでは、覚えておきたい基本の疑問詞の意味と、それを覚えるためのゴロ合わせを紹介していきます。
(ⅰ) 覚えておきたい基本の疑問詞
最低限覚えておきたい基本の疑問詞は、↓の6つです。
① what … なに~?
② when … いつ~?
③ where … どこ~?
④ why … なぜ~?
⑤ who … だれ~?
⑥ how … どう~?
上に挙げた6つの疑問詞は中学英語の基本ですので、それぞれの意味をしっかり覚えておきましょう!
(ⅱ) 基本の疑問詞の覚え方
基本の疑問詞のちがいをなかなか覚えられない人のために、ゴロ合わせを作ってみました。
順番に紹介しますので、参考になりそうなものがあればぜひ活用してみて下さいね。
① what『なに~?』
ゴロ合わせは
『あと、なにが(いるの)?』
です。
「あと」が”what”の”at“の部分を表しています。
疑問詞はほとんどが”wh”で始まるので、残りの部分の”at”でゴロ合わせを作ってみました。
② when『いつ~?』
ゴロ合わせは
『延期、いつまで?』
です。
「延」が”when”の”en“の部分を表しています。
③ where『どこ~?』
ゴロ合わせは
『エレベータ-、どこ?』
です。
「エレ」が”where”の”ere“の部分を表しています。
④ why『なぜ~?』
ゴロ合わせは
『ワイがなぜ(こんな目に)?』
です。
「ワイ」が”why”の”y“の部分を表しています。
⑤ who『だれ~?』
ゴロ合わせは
『お前、だれ?』
です。
「お」が”who”の”o“の部分を表しています。
⑥ how『どう~?』
ゴロ合わせは
『ハウス、どう?』
です。
「ハウ」が”how”を表しています。
※YouTubeに『疑問詞の覚え方』についてのゴロ合わせを紹介した動画を投稿していますので、↓のリンクからぜひご覧下さい!
②『疑問詞』の疑問文のつくり方① 基本パターン
ここでは、疑問詞の疑問文の作り方のうち、最も基本となるパターンについて詳しく解説していきます。
what、when、where、howの疑問文の作り方を順番に解説していきますので、ぜひご覧下さい。
(ⅰ) whatの疑問文
whatの疑問文の作り方を見ていきましょう。
まず、↓の肯定文を見て下さい。
①You have a pen. (あなたはペンを持っています)
次に何を持っているのかを尋ねる文、つまり“a pen“の部分を尋ねる疑問文を作っていきます。
②You have ( ? ).
尋ねたい部分は「何」なので、”what“を使います。
さらに、疑問詞は文頭にもっていきます。
③What + you have .
what以下の”you have“の部分を疑問文の形“do you have“にしたら、whatの疑問文の完成です。
④What do you have? (あなたは何を持っていますか?)
(ⅱ) whenの疑問文
つづいてwhenの疑問文の作り方を見ていきましょう。
まず、↓の肯定文を見て下さい。
①You play soccer on Sunday. (あなたは日曜日にサッカーをします)
次にいつサッカーをやるのかを尋ねる文、つまり“on Sunday“の部分を尋ねる疑問文を作っていきます。
②You play soccer ( ? ).
尋ねたい部分は「いつ」なので、”when“を使います。
さらに、疑問詞は文頭にもっていきます。
③When + you play soccer .
when以下の”you play soccer“の部分を疑問文の形“do you play soccer“にしたら、whenの疑問文の完成です。
④When do you play soccer? (あなたはいつサッカーをしますか?)
(ⅲ) whereの疑問文
つづいてwhereの疑問文の作り方を見ていきましょう。
まず、↓の肯定文を見て下さい。
①You play soccer in the park. (あなたは公園でサッカーをします)
次にどこでサッカーをやるのかを尋ねる文、つまり“in the park“の部分を尋ねる疑問文を作っていきます。
②You play soccer ( ? ).
尋ねたい部分は「どこ」なので、”where“を使います。
さらに、疑問詞は文頭にもっていきます。
③Where + you play soccer .
where以下の”you play soccer“の部分を疑問文の形“do you play soccer“にしたら、whenの疑問文の完成です。
④Where do you play soccer? (あなたはどこでサッカーをしますか?)
(ⅳ) howの疑問文
つづいてhowの疑問文の作り方を見ていきましょう。
まず、↓の肯定文を見て下さい。
①You go to school by bus. (あなたはバスで学校に行きます)
次にどうやって学校に行くのかを尋ねる文、つまり“by bus“の部分を尋ねる疑問文を作っていきます。
②You go to school ( ? ).
尋ねたい部分は「どう(どうやって)」なので、”how“を使います。
さらに、疑問詞は文頭にもっていきます。
③How + you go to school .
how以下の”you go to school“の部分を疑問文の形“do you go to school“にしたら、howの疑問文の完成です。
④How do you go to school? (あなたはどうやって学校に行きますか?)
③『疑問詞』の疑問文のつくり方② 疑問詞+名詞
ここでは、疑問詞の疑問文の作り方のうち、“疑問詞+名詞“となるパターンについて詳しく解説していきます。
what+名詞、which+名詞、whose+名詞の疑問文の作り方を順番に解説していきますので、ぜひご覧下さい。
(ⅰ) “what+名詞”の疑問文
“what+名詞(~)“で「何の~?」と尋ねる疑問文をつくることができます。
これだけだと、何を言っているのかちょっと分らないと思いますので、例を挙げて説明していきますね。
まず、↓の文を見て下さい。
①You like blue. (あなたは青色が好きです)
次に何の色が好きなのかを尋ねる文、つまり“blue“の部分を尋ねる疑問文を作っていきます。
②You like ( ? ).
尋ねたい部分は「何の色」なので、”what+color“を使います。
さらに、“疑問詞+名詞”の部分は文頭にもっていきます。
③What color + you like .
“what color”以下の”you like“の部分を疑問文の形“do you like“にしたら、”what+名詞”の疑問文の完成です。
④What color do you like? (あなたは何の色が好きですか?)
少し難しい話になりますが、このような”疑問詞+名詞”のとき、疑問詞は後に続く名詞を修飾する形容詞としてのはたらきをしています。
↑の例文では、疑問詞”what”が後に続く名詞である”blue”を修飾して「何の色」という意味になっています。
(ⅱ) “which+名詞”の疑問文
“which“は「どれ?」「どの?」を尋ねる疑問詞です。
“which+名詞(~)“で「どの~?」と尋ねる疑問文をつくることができます。
”what+名詞”と同様に、例を挙げて説明していきますね。
まず、↓の文を見て下さい。
①You read this book. (あなたはこの本を読みます)
次にどの本を読むのかを尋ねる文、つまり“this“の部分を尋ねる疑問文を作っていきます。
②You read ( ? ) book.
尋ねたい部分は「どの(本)」なので、”which+book“を使います。
さらに、“疑問詞+名詞”の部分は文頭にもっていきます。
③Which book + you read .
“which book”以下の”you read“の部分を疑問文の形“do you read“にしたら、”which+名詞”の疑問文の完成です。
④Which book do you read? (あなたはどの本を読みますか?)
(ⅲ) “whose+名詞”の疑問文
“whose“は「だれの?」「だれのもの?」を尋ねる疑問詞です。
“whose+名詞(~)“で「だれの~?」と尋ねる疑問文をつくることができます。
”what+名詞”、”whic+名詞と同様に、例を挙げて説明していきますね。
まず、↓の文を見て下さい。
①This is my bag. (これは私のバッグです)
次にだれのバッグかを尋ねる文、つまり“my“の部分を尋ねる疑問文を作っていきます。
②This is ( ? ) bag.
尋ねたい部分は「だれの(バッグ)」なので、”whose+bag“を使います。
さらに、“疑問詞+名詞”の部分は文頭にもっていきます。
③Whose bag + this is .
“whose bag”以下の”this is“の部分を疑問文の形“is this“にしたら、”whose+名詞”の疑問文の完成です。
④Whose bag is this? (これはだれのバッグですか?)
※YouTubeに『疑問詞の疑問文の3つのパターン』について、ここまで説明した内容の解説動画を投稿していますので、↓のリンクからぜひご覧下さい!
④『疑問詞』の疑問文のつくり方③ 疑問詞が主語
ここでは、疑問詞の疑問文の作り方のうち、“疑問詞が主語“となるパターンについて詳しく解説していきます。
疑問詞が主語の疑問詞の文の中でも代表的な、whoが主語の疑問文の作り方を説明していきますね。
まず、↓の文を見て下さい。
①You play soccer in the park. (あなた公園でサッカーをします)
次にだれがサッカーをするのかを尋ねる文、つまり“you“の部分を尋ねる疑問文を作っていきます。
②( ? ) play soccer in the park.
尋ねたい部分は「だれが」なので、”who“を使います。
③Who + play soccer in the park.
ここで注意が必要な点が2点あります。
1つは主語が疑問文の場合は、肯定文の語順と同じままにする(疑問文の形にしない)ことです。
もう1つは、whoは三人称単数なので、例文の場合は動詞playに三単現のsをつけることです。
↑の2点をふまえたうえで、疑問文を完成させます。
④Who plays soccer in the park? (だれが公園でサッカーをしますか?)
疑問詞が主語の疑問は、その答え方にも注意が必要です。
そこで↓の疑問文を例に、答え方を説明しておきたいと思います。
Who plays soccer in the park ?
公園でサッカーをしているのが”Ken”だった場合、↓のように答えます。
Ken does.
この答え方について、詳しく説明しますね。
まず“who”の答えとなる人物(ここでは”Ken”)を主語にします。
さらに疑問文が現在形・一般動詞の文の場合、主語の後に基本は”do”を置きます。(主語が”Ken”のように三人称単数の場合は”does”を置きます)
ちなみに答える文に使われる”do”や”does”は疑問文で使われていた一般動詞の代わりと考えて下さい(例文の場合は”play”)。
疑問詞”who”が主語の疑問文で、現在形の一般動詞以外の場合の答え方を↓に載せておきますね。
(現在進行形の場合)
Who is playing soccer in the park ?
⇒ Ken is.
現在進行形の場合は、主語の後に主語に合う現在形のbe動詞を置きます。
(過去形の一般動詞の場合)
Who played soccer in the park ?
⇒ Ken did.
過去形の一般動詞の場合は、主語の後に“do”の過去形”did”を置きます。
(過去進行形の場合)
Who was playing soccer in the park ?
⇒ Ken was.
過去進行形の場合は、主語の後に主語に合う過去形のbe動詞を置きます。
(助動詞の文の場合)
Who can play soccer in the park ?
⇒ Ken can.
助動詞の文の場合は、主語の後に助動詞を置きます。
※YouTubeに『疑問詞の疑問文の3つのパターン』について、ここまで説明した内容の解説動画を投稿していますので、↓のリンクからぜひご覧下さい!
記事のまとめ
以上、中学英語で学習する「疑問詞の覚え方と疑問文の作り方」についてく解説してきました。
いかがだったでしょうか?
最後にもう1度、記事の中でのポイントをまとめておくと…
(1) 疑問詞の種類と覚え方
① 主な疑問詞の意味
・what …「なに?」
・when …「いつ?」
・where …「どこ?」
・why …「なぜ?」
・who …「だれ?」
・how …「どう?」
② 疑問詞の覚え方
・what 「なに?」⇒『あと、なに(がいるの)?』(あと→ whatの”at”)
・when 「いつ?」⇒『延期、いつ?』(延→ whenの”en”)
・where 「どこ?」⇒『エレ(ベータ―)、どこ?』(エレ→ whereの”ere”)
・why 「なぜ?」⇒『ワイがなぜ(こんな目に)?』(ワイ→ whyの”y(ワイ)”)
・who 「だれ?」⇒『お(まえ)、誰?』(お(前)→ whoの”o”)
・how 「どう?」⇒『ハウス、どう?』(ハウ(ス)→ how(ハウ))
(2)『疑問詞』の疑問文のつくり方①(基本パターン)
(例) whatの疑問文
① You have a pen.
② You have ( ? ). (※何を持っているのか尋ねる)
③ 尋ねたい部分は「何」なので”what”を使う
④ 疑問詞を前に出し、残りの部分を疑問文の形にする
⇒ What do you have ?
(3)『疑問詞』の疑問文のつくり方②(疑問詞+名詞)
(例) “what+名詞”の疑問文
① You like blue.
② You like ( ? ). (※何の色が好きなのか尋ねる)
③ 尋ねたいのは「何の色」なので”what+color”を使う
④ “疑問詞+名詞”を前に出し、残りの部分を疑問文の形にする
⇒ What color do you like ?
(4)『疑問詞』の疑問文のつくり方②(疑問詞が主語)
(例) whoが主語の疑問文
① You play soccer in the park.
② ( ? ) play soccer in the park. (※誰がサッカーをするのか尋ねる)
③ 尋ねたいのは「誰が」なので”who”を使う
④ 主語が疑問文の場合は、肯定文の語順と同じままにする(疑問文の形にしない)
whoは三人称単数なので、例文の場合は動詞playに三単現のsをつける
⇒ Who plays soccer in the park?
⑤ 答え方は”主語(whoの答え)+do(does).”
今回も最後まで、たけのこ塾のブログ記事をご覧いただきまして、誠にありがとうございました。
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