中学社会の地理では、中1で世界の気候について、5つの気候帯やその気候区分を学習しますが、中2では日本国内の気候区分についても学習します。
日本の気候は大きく6つに区分されるのですが、それぞれの気候のちがいに関する問題が、テストや入試でよく出題されます。
そこでこの記事では、日本の6つの気候区分について、それぞれの気候の見分け方とさらにその覚え方について詳しく解説してみました。
分かりやすく丁寧に解説していますので、地理が苦手な中学生はぜひ最後までご覧ください。
この記事で解説する内容は、↓の目次の通りです。
① 北海道の気候の特徴
ここから、各地方の気候の特徴について説明していきますが、気候を学習するうえで押さえておきたい重要な項目は、
・ 気温
・ 降水量
の2つです。
気温と降水量を軸に、それぞれの気候の特徴を説明していくので、そのことを頭の片隅に覚えておいてくださいね。
それでは、北海道の気候について解説していきます。
北海道は亜寒帯(冷帯)という気候帯に属しているため、冷涼であるということはイメージできると思います。

まずは、気温の特徴の方から見ていきましょう。
当たり前ですが、北海道の平均気温は低く、特に冬は平均気温が0℃を大きく下回るという特徴があります。
続いて降水量ですが、北海道は年間を通して降水量が少なく、年間降水量が1000mm程度という特徴があります。
北海道の気候は、
・冬(とくに1月頃)の平均気温が0℃を大きく下回る
・年間降水量が少なく、1000mm程度
この2点をしっかり押さえておきましょう。
② 日本海側の気候の特徴
それでは、日本海側の気候について解説していきます。
日本海側は冬に雪が多いという特徴があるため、「冬の平均気温が低い」というイメージを持っているかもしれません。
しかし、日本海側の平均気温はそこまで低くなく、1月の平均気温は0℃を上回ります。
続いて降水量ですが、これはイメージ通り、冬に降水量が多くなります。
その理由は、冬に大陸から吹いてくる北西の季節風が、日本海で水分を多く含み、日本列島の山地にぶつかる際、日本海側に多くの雨や雪を降らせるためです。
さらに日本海側では、太平洋側ほどではありませんが、夏も降水量が多いです。
夏は太平洋側から南東の季節風が吹いてくるため、夏は太平洋側の方が降水量が多くなるのですが、季節風以外にも梅雨や台風によって、日本海側にも降水量があるためです。

日本海側の気候の特徴をまとめると、
・平均気温はふつうで、冬(1月)も0℃を上回る
・年間降水量は多く、とくに冬の降水量が多い
この2点がとくに重要ですので、しっかり覚えておきましょう!
③ 太平洋側の気候の特徴
ここでは、太平洋側の気候について解説していきます。
まず太平洋側の気候の平均気温についての特徴ですが、一言で言ってしまうと「ふつう」です。
特に、気候を見分けるポイントとなる冬(1月)の平均気温は、0℃を上回ります。
続いて降水量ですが、これは、夏に降水量が多くなります。
その理由は、日本海側の気候のところでも少し触れましたが、夏に太平洋から吹いてくる南東の季節風が、日本列島の山地にぶつかる際、本太平洋側に多くの雨を降らせるためです。
逆に冬は晴れて乾燥した日が多く、降水量は少なくなります。
理由は、日本海側に多くの雨や雪を降らせて乾燥した北西の季節風が吹いてくるためです。

太平洋側の気候の特徴をまとめると、
・平均気温はふつうで、冬(1月)も0℃を上回る
・降水量は夏の降水量が多い
この2点をしっかり覚えておきましょう!
④ 中央高地の気候の特徴
ここでは、中央高地の気候について解説していきます。
最近では「内陸の気候」の呼び方が主流になっているようですが、この記事内では「中央高地の気候」で通していきますので、その点よろしくお願いします。
中央高地の気候は、長野県などの内陸で標高の高い地域の気候です。
まず中央高地の気候の平均気温についての特徴ですが、夏と冬の気温差が大きいという特徴があります。
このように夏と冬の気温差が大きいのは、海から離れていることが原因です。
海には気温の変化を小さくする働きがあるのですが、その海が近くにないため、夏と冬の気温差が大きくなってしまうのです。
そのため中央高地の気候では、気候を見分けるポイントとなる冬(1月)の平均気温が、0℃を少し下回ります。
続いて降水量ですが、年間の降水量は少なく1000mm程度です。
その理由として、海から遠く季節風によって運ばれる水分の影響を受けにくいことや、周囲を山地に囲まれているため湿った空気が入りにくいことなどが挙げられます。

中央高地の気候の特徴をまとめると、
・夏と冬の気温差が大きく、冬(1月)の平均気温は0℃を少し下回る
・年間降水量が少なく、1000mm程度
この2点をしっかり押さえておきましょう!
⑤ 瀬戸内の気候の特徴
ここでは、瀬戸内の気候について解説していきます。
瀬戸内の気候は、中国・四国地方にある瀬戸内海周辺の気候です。
瀬戸内の気候の平均気温についての特徴ですが、一言で言ってしまうと「ふつう」です。
太平洋側の気候の気温の特徴でも同じ表現をしましたが、気温については太平洋側の気候と瀬戸内の気候は同じようなものと考えて大丈夫です。
一方の降水量ですが、コチラは太平洋側の気候とは大きく異なり、年間の降水量は少なく1000mm程度です。
その理由として、瀬戸内海周辺は、南を四国山地に北を中国山地に挟まれていることが挙げられます。
夏に南東から吹く季節風は、四国山地を越える際に太平洋側に雨を降らせ、冬に北西から吹く季節風は、中国山地を越える際に日本海側へ雨や雪を降らせます。
そのため、瀬戸内海周辺には乾いた風が吹き込み、年間降水量が少なくなります。

瀬戸内の気候の特徴をまとめると、
・平均気温はふつうで、冬(1月)も0℃を上回る
・年間降水量が少なく、1000mm程度
この2点をしっかり押さえておきましょう!
⑥ 南西諸島の気候の特徴
最後になりますが、南西諸島の気候について解説していきます。
南西諸島の気候は、沖縄県などの南西諸島の亜熱帯性の気候です。
南西諸島の気候の平均気温の特徴ですが、亜熱帯性の気候ということからイメージできる通り、夏は高温で冬も温暖です。
ちなみに平均気温が20℃を上回る月が年に約8ヶ月もあり、冬(1月)でも、平均気温は16℃もあります!
一方、降水量の特徴ですが、コチラも亜熱帯性の気候ということからイメージできる通り、1年を通して雨が多い気候です。
具体的には、年間降水量はおよそ2000mmほどになります。

南西諸島の気候の特徴をまとめると、
・平均気温は年間通して高く、冬(1月)でも16℃ある
・年間降水量も多く、2000mm程度である
この2点をしっかり覚えておいてください。
⑦ 日本の6つの気候の見分け方
それでは、ここまで説明してきた6つの気候の見分け方を説明していきます。
6つの気候を見分ける方法を順番に説明していきますね。
まず最初に、年間降水量が多いか少ないかで2つのグループに分類します。
年間降水量が少ない(およそ1000mm)グループは、
・北海道の気候
・中央高地の気候
・瀬戸内の気候
の3つです。
一方、年間降水量が多いグループは、
・太平洋側の気候
・日本海側の気候
・南西諸島の気候
の3つになります。

次にこの2つのグループについて、冬(1月)の平均気温を使ってさらに細かく分類していきます。
まず降水量が少ない3つの気候について、冬(1月)の平均気温を使ってさらに分類してみましょう。
冬(1月)の気温が0℃を大きく下回っているのが、北海道の気候でした。
また、冬(1月)の気温が0℃を少し下回っているのが、中央高地の気候でした。
さらに、冬(1月)の気温が0℃を上回っているのが、瀬戸内の気候でした。
このように、降水量が少ない気候のグループ(北海道・中央高地・瀬戸内)については、冬の平均気温を使うことですべて見分けることができます。
つづいて降水量が多い3つの気候について、冬(1月)の平均気温を使ってさらに分類してみましょう。
冬(1月)の気温が0℃を大きく上回っている(1月の平均気温が約16℃!)のが、南西諸島の気候でした。
また、冬(1月)の気温が0℃を上回っているのは、太平洋側の気候と日本海側の気候の2つになります。
降水量が多い気候のグループ(南西諸島・太平洋側・日本海側)については、冬の平均気温を使うこと、①南西諸島、②太平洋側・日本海側のどちらか、ということまでは見分けることができます。
このように南西諸島の気候であることは確定することができますが、太平洋側の気候であるかそれとも日本海側の気候であるかは、冬の平均気温だけでは見分けることができません。

そこで最後に、太平洋側の気候か日本側の気候でどちらであるかを見分ける方法を紹介します。
それは、冬(1月)の降水量を使って見分けるやり方です。
太平洋側の気候は、冬は乾燥した晴れた日が多いので、冬の降水量は多くありません。
一方の日本海側の気候は、冬は雨や雪の日が多く、冬の降水量が多いという特徴がありました。
よって、冬(1月)の降水量が多いなら、日本海側の気候。
冬(1月)の降水量が少ないなら、太平洋側の気候。
このように見分けることができますね。

ここまで説明してきた「日本の6つの気候を見分ける3つのポイント」をまとめると、
① 年間降水量が多いか少ないかで分類する
・少ない → 北海道、中央高地、瀬戸内
・多い → 太平洋側、日本海側、南西諸島
② ①で分類したそれぞれのグループで冬(1月)の気温で分類する
(降水量が少ないグループ)
・0℃を大きく下回る → 北海道 (確定)
・0℃を少し下回る → 中央高地 (確定)
・0℃を上回る → 瀬戸内 (確定)
(降水量が多いグループ)
・0℃を大きく上回る → 南西諸島 (確定)
・0℃を0℃を上回る → 太平洋側 or 日本海側
③ ②で残った2つの気候を冬(1月)の降水量で分類する
・1月の降水量が多い → 日本海側 (確定)
・1月の降水量が少ない → 太平洋側 (確定)
ここで紹介した日本の気候の見分け方は、下地英樹先生が文英堂から出版されている「中学入試・受験社会のワザあり解答テクニック」という参考書に書かれている内容を元にしています。
この本は中学受験用の参考書ですが、中学生が高校入試の勉強をする際にも、たいへん役立つ内容が書かれています。
興味がある方は↓にAmazonのリンクを貼っておきますので、ぜひ参考されてください。

※YouTubeに「日本の6つの気候の見分け方」についての解説動画を投稿していますので、↓のリンクからぜひご覧下さい!
⑧ 日本の6つの気候の覚え方
それでは、ここまで見てきた日本の6つの気候を覚えるゴロ合わせを紹介していきたいと思います。
ゴロ合わせは、
『放課後、大変!
日本中の生徒が難民!!』
です
遊んだり部活したりする場所が少なくなったことで、放課後になると日本中の生徒たちが過ごす場所がない難民になっているところをイメージして覚えてみてください。

ゴロ合わせの内訳は↓の通りです。
・放課後→ 北海道の気候
・大変→ 太平洋の気候
・日本→ 日本海の気候
・中→ 中央高地の気候
・生徒→ 瀬戸内の気候
・難→ 南西諸島の気候
※YouTubeに「日本の6つの気候の覚え方」のゴロ合わせ動画を投稿していますので、↓のリンクからぜひご覧下さい!
記事のまとめ
以上、中学地理「日本の6つの気候」の見分け方と覚え方ついて、詳しく説明してきましたが、いかがだったでしょうか?
今回の記事の内容をまとめると
・放課後→ 北海道
・大変→ 太平洋
・日本→日本海
・中→ 中央高地
・生徒→ 瀬戸内
・難→ 南西諸島
これからも、中学生のみなさんに役立つ記事をアップしていきますので、何卒よろしくお願いします。