今回は「三人称単数の文」について、詳しく説明していきたいと思います。
「三人称単数とは何か?」「三単現のsってなに?」「doesってどう使うの?」など、中学生がつまづくポイントを丁寧に説明しています。
今回お伝えするポイントは、以下の通りです。
「三人称単数の文」の肯定文・否定文・疑問文の作り方について、詳しく説明していますので、この記事を最後までぜひご覧下さい。
①「三人称単数」とは?
「三人称単数」ってわかりますか?
わからない中学生のために、まずは一人称・二人称・三人称の違いを説明したいと思います。
「一人称」とは、話している自分自身を指す言葉です。
日本語なら、
「ぼく」「わたし」「おれ」「わし」「おいら」…
などですね。
英語なら、“I”が一人称になります。
次に二人称ですが、「二人称」とは話しかける相手を指す言葉です。
日本語なら、
「あなた」「お前」「君」「貴様」「お主」…
などですね。
英語なら、”you”が二人称になります。
「三人称」とは、話している自分自身と話しかけている相手以外を指す言葉です。
日本語なら、
「彼」「彼女」「あいつ」「そいつ」…
などですね。
英語なら、”he”や”she”が三人称になります。
さらに、物を指す言葉である”it”も三人称ですので、覚えておきましょう!
単数と複数の違いについても、簡単に紹介しておきましょう。
「単数」は一人で、「複数」は何人かの人々のことになります。
よって一人称単数を英語で表すと、”I”です。
一人称複数を英語で表すと、”we(私たち)”になります。
同じように二人称単数を英語で表すと、”you”です。
二人称複数を英語で表すと、”you(あなたたち)”になります。
英語では二人称単数と二人称複数は同じ”you”ですので、注意しましょう!
ようやく、三人称単数にたどり着きました。
三人称単数を英語で表すと、”he”、”she”、”it”です。
ちなみに三人称複数は、”they(彼ら・彼女たち・それら)”になります。
説明が長くなってしまいましたが、「三人称単数」は”he”、”she”、”it”ですので、 しっかり、覚えておきましょう!
②「三単現のs」ってなに?
つづいて「三単現のs」について説明したいと思います。
まず、下の英文をご覧下さい。
・I like music.
(私は音楽を好きです)
↓
・He likes music.
(彼は音楽を好きです)
上の英文と下の英文を比べてみて下さい。
下の英文は主語が”he”で、一般動詞“like”の後にsがついていますね。
このように、三人称単数(he・she・it)が主語の場合、一般動詞を使う文では動詞のあとに”s”をつける必要があります。
これを「三単現のs」といいます。
ちなみに「三単現」とは三人称単数・現在形を意味しますので、言葉の意味を合わせて覚えておきましょうね。
それではもう1つ、例文を挙げてみましょう。
・You speak English.
(あなたは英語を話します)
↓
・She speaks music.
(彼女は英語を話します)
下の英文は、主語がsheで三人称単数ですので、一般動詞speakのあとにsがついていますね。
speakのあとについているsが、「三単現のs」になります。
それでは、↓の日本語の文を「三単現のs」を使う英文になおしてみましょう!
(1) 彼女はテニス(tennis)をします。
(2) ユミは朝食(breakfast)をつくります。
(3) ブラウン先生(Mr. Brown)は英語を話します。
解答は↓の通りです。
(1) She plays tennis.
(2) Yumi makes breakfast.
(3) Mr. Brown speaks English.
(2)のYumiはshe、(3)のMr. Brownはheと同じと考えて、動詞に三単現のsをつけ忘れないように気をつけましょう。
「三単現のs」をつけ忘れてしまう中学生が多いので、慣れるまでしっかり練習しておきましょう!
③”does”を使った否定文
次は、三人称単数の一般動詞の文を否定文にするやり方について、説明していきたいと思います。
まず、Iやyouが主語のときの、一般動詞の否定文をおさらいしておきましょう。
・I play tennis.
(私はテニスをします)
↓
・I don’t play tennis.
(私はテニスをしません)
上記の英文のように、Iやyouが主語の一般動詞の否定文では、don’t(do notの短縮形)を主語と動詞の間におきました。
では、三人称単数が主語の一般動詞の否定文について、見ていきましょう。
・He plays tennis.
(彼はテニスをします)
↓
・He doesn’t play tennis.
(彼はテニスをしません)
このように、三人称単数が主語の一般動詞の否定文では、doesn’t(does notの短縮形)を主語と動詞の間におきます。
さらにdoesn’tを使った場合、三単現のsは消えます。
例文でもplayの後についていたsがなくなっていることに注意しましょう。
下の画像に「doesを使った否定文」についての問題を載せていますので、練習しましょう!
それでは、↓の日本語の文を「doesを使った否定文」の英文になおしてみましょう!
(1) 彼は音楽(music)を好きではありません。
(2) 彼女は野球(baseball)をしません。
(3) ブラウン先生(Mr. Brown)は日本語を話しません。
解答は↓の通りです。
(1) He doesn’t like music.
(2) She doesn’t play baseball.
(3) Mr. Brown doesn’t speak Japanese.
(3)のMr. Brownはheと同じと考えて、動doesn’tで否定文をつくるように気をつけましょう。
Iやyouが主語の場合は、一般動詞の否定文にするときはdon’tを使いました。
heやsheが主語の場合は、doesn’tで一般動詞の否定文を作りますので、don’tとdoesn’tを使い分けることができるようになりましょう。
④”does”を使った疑問文
次は、三人称単数の一般動詞の文を疑問文にするやり方について、説明していきたいと思います。
まず、youが主語のときの一般動詞の疑問文をおさらいしておきましょう。
・You speak English.
(あなたは英語を話します)
↓
・Do you speak English?
(あなたは英語を話しますか?)
→ Yes, I do.
/ No, I don’t.
(はい、話します。
/いいえ、話しません。)
上記の英文のように、youが主語の一般動詞の疑問文では、doを主語の前におきました。
では、三人称単数が主語の一般動詞の疑問文について、見ていきましょう。
・He speaks English.
(彼は英語を話します)
↓
・Does he speak English?
(彼は英語を話しますか?)
→ Yes, he does.
/ No, he doesn’t.
(はい、話します。
/いいえ、話しません。)
このように、三人称単数が主語の一般動詞の疑問文では、doesを主語の前におきます。
さらにdoesを使った場合、三単現のsは消えます。
よって、speakの後についていたsがなくなっていることに注意しましょう。
それでは、↓の日本語の文を「doesを使った疑問文」の英文になおしてみましょう!
(1) 彼は英語(English)を話しますか?-はい、話します。
(2) 彼女は音楽(music)を好きですか?-いいえ、好きではありません。
解答は↓の通りです。
(1) Does he speak English? ー Yes, he does.
(2) Does she like music? ー No, she doesn’t.
youが主語の場合は、一般動詞の疑問文にするときはdoを使いました。
heやsheが主語の場合は、doesで一般動詞の疑問文を作りますので、doとdoesを使い分けることができるようになりましょう。
⑤「三単現のs」注意が必要な動詞
一般動詞に「三単現のs」をつけるとき、注意が必要な動詞があります。
それは、sh、ch、oで終わる動詞です。
これらの動詞に「三単現のs」をつけるときは、esをつけます。
具体例として、
・wash(洗う) → washes
・teach(教える) → teaches
・go(行く) → goes
があります。
さらに、”「子音」+ y ”で終わっている動詞は、yをiに変えてesを付ける必要があります。
ちなみに「母音」は「a、i、u、e、o」のことで、それ以外を「子音」といいます。
”「子音」+ y ”で終わっている動詞として、study(勉強する)を例に挙げてみます。
・study → studies
studyのyをiにして、esがついている所に注意しましょう!
また、yで終わっている動詞でも、playのような”「母音」+ y ”終わっている動詞は、yの後にsをつけるので気を付けましょう。
・play → plays
studyのように“「子音」+ y “で終わっている動詞に三単現のsをつけるとき、yをiに変えてesをつけることが苦手な中学生が少なくありません。
確実にできるようになるまで、しっかり練習しましょう!
もう1つ、「三単現のs」で注意が必要な動詞があります。
それは、have(持っている)です。
haveに「三単現のs」をつけると、形が変化してhasになります。
動詞のつづりが変わってしまうので、間違えないようしっかり覚えておきましょう。
三単現のsをつけるだけでいい動詞、esをつける必要がある動詞、yをiに変えてesをつける必要がある動詞、さらにhave変化したhas。
これらをしっかり区別できるように、しっかり練習しておきましょう!
※YouTubeに『三単現のs』についての詳しい解説動画を投稿していますので、↓のリンクからご覧下さい!
※さらにYouTubeに『三単現のsの付け方』を覚えることができるゴロ合わせ動画も投稿していますので、↓のリンクからぜひご覧下さい!
記事のまとめ
以上、中1英語で学習する「三人称の単数」について詳しく解説してきました。
いかがだったでしょうか?
最後にもう1度、記事の中でのポイントをまとめてておくと…
・三人称単数とは、he・she・itである
・三人称単数が主語の一般動詞の文では、動詞の後にsをつける
・三人称単数が主語の一般動詞の文を否定文にするには、doesn’tを使う
・三人称単数が主語の一般動詞の文を疑問文にするには、doesを使う
・o・sh・chで終わる動詞に三単現のsをつけるときは、esをつける
・“「子音」+ y “で終わる動詞は、yをiに変えてesをつける
・haveに三単現のsをつけると、形が変化してhasになる
今回も最後まで、たけのこ塾のブログ記事をご覧いただきまして、誠にありがとうございました。
今後もたけのこ塾を、何卒よろしくお願いします。