中1英語「三人称単数」三単現のsとdoesを使う否定文・疑問文

 今回は「三人称単数の文」について、詳しく説明していきたいと思います。

 三人称単数とは何か?」「三単現のsってなに?」「doesってどう使うの?」など、中学生がつまづくポイントを丁寧に説明しています。

 今回お伝えするポイントは、以下の通りです。

 「三人称単数」とは?

 ②「三単現のs」ってなに?

 ”does”を使った否定文

 ”does”を使った疑問文

 ⑤「三単現のs」注意が必要な動詞

 「三人称単数の文」の肯定文・否定文・疑問文の作り方について、詳しく説明していますので、この記事を最後までぜひご覧下さい。

①「三人称単数」とは?

 「三人称単数」ってわかりますか?

 わからない中学生のために、まずは一人称・二人称・三人称の違いを説明したいと思います。

 一人称」とは、話している自分自身を指す言葉です。

 日本語なら、

 「ぼく」「わたし」「おれ」「わし」「おいら」…

 などですね。

 英語なら、“I”一人称になります。

 次に二人称ですが、二人称」とは話しかける相手を指す言葉です。

 日本語なら、

 「あなた」「お前」「君」「貴様」「お主」…

 などですね。

 英語なら、”you”が二人称になります。

勉強している少年のイラスト

 三人称」とは、話している自分自身と話しかけている相手以外を指す言葉です。

 日本語なら、

 「彼」「彼女」「あいつ」「そいつ」…

 などですね。

 英語なら、”he”や”she”三人称になります。

 さらに、物を指す言葉である”it”三人称ですので、覚えておきましょう!

一生懸命、勉強している女の子

 単数と複数の違いについても、簡単に紹介しておきましょう。

 単数」は一人で、「複数」は何人かの人々のことになります。

 よって一人称単数を英語で表すと、”I”です。

 一人称複数を英語で表すと、”we(私たち)になります。

 同じように二人称単数を英語で表すと、”youです。

 二人称複数を英語で表すと、”you(あなたたち)になります。

 英語では二人称単数と二人称複数は同じ”you”ですので、注意しましょう!

 ようやく、三人称単数にたどり着きました。

 三人称単数を英語で表すと、”he”、”she”、”it”です。

 ちなみに三人称複数は、”they(彼ら・彼女たち・それら)になります。

 説明が長くなってしまいましたが、「三人称単数」は”he”、”she”、”it”ですので、 しっかり、覚えておきましょう!

楽しそうに勉強する子どもたち


②「三単現のs」ってなに?

 つづいて「三単現のs」について説明したいと思います。

 まず、下の英文をご覧下さい。

 ・I like music. 

  (私は音楽を好きです)

   ↓

  ・He likes music. 

  (彼は音楽を好きです)

 上の英文と下の英文を比べてみて下さい。

 下の英文は主語が”he”で、一般動詞“like”の後にsがついていますね。

 このように、三人称単数(he・she・it)が主語の場合、一般動詞を使う文では動詞のあとに”s”をつける必要があります。

 これを「三単現のs」といいます。

 ちなみに三単現」とは三人称単数・現在形を意味しますので、言葉の意味を合わせて覚えておきましょうね。

楽しそうに数学を勉強している男の子のイラスト

  それではもう1つ、例文を挙げてみましょう。

 ・You speak English. 

  (あなたは英語を話します)

   ↓

  ・She speaks music. 

  (彼女は英語を話します)

 下の英文は、主語がsheで三人称単数ですので、一般動詞speakのあとにsがついていますね。

 speakのあとについているsが、「三単現のs」になります。

楽しそうに数学を勉強している女の子のイラスト

 それでは、↓の日本語の文を「三単現のs」を使う英文になおしてみましょう!

 (1) 彼女はテニス(tennis)をします。

 (2) ユミは朝食(breakfast)をつくります。

   (3) ブラウン先生(Mr. Brown)は英語を話します。

 解答は↓の通りです。

 (1) She plays tennis.

 (2) Yumi makes breakfast.

 (3) Mr. Brown speaks English.

 (2)のYumiはshe、(3)のMr. Brownはheと同じと考えて、動詞に三単現のsをつけ忘れないように気をつけましょう。

 「三単現のs」をつけ忘れてしまう中学生が多いので、慣れるまでしっかり練習しておきましょう!


③”does”を使った否定文

 次は、三人称単数の一般動詞の文を否定文にするやり方について、説明していきたいと思います。

 まず、Iやyouが主語のときの、一般動詞の否定文をおさらいしておきましょう。

 ・I play tennis.  

  (私はテニスをします)

   ↓

 ・I don’t play tennis.

  (私はテニスをしません)

 上記の英文のように、Iやyouが主語の一般動詞の否定文では、don’t(do notの短縮形)主語と動詞の間におきました

 では、三人称単数が主語の一般動詞の否定文について、見ていきましょう。

 ・He plays tennis.

  (彼はテニスをします)

   ↓

 ・He doesn’t play tennis.

  (彼はテニスをしません)

 このように、三人称単数が主語の一般動詞の否定文では、doesn’t(does notの短縮形)主語と動詞の間におきます。

 さらにdoesn’tを使った場合三単現のsは消えます

 例文でもplayの後についていたsがなくなっていることに注意しましょう。

 下の画像に「doesを使った否定文」についての問題を載せていますので、練習しましょう!

 それでは、↓の日本語の文を「doesを使った否定文」の英文になおしてみましょう!

 (1) 彼は音楽(music)を好きではありません。

 (2) 彼女は野球(baseball)をしません。

   (3) ブラウン先生(Mr. Brown)は日本語を話しません。

 解答は↓の通りです。

 (1) He doesn’t like music.

 (2) She doesn’t play baseball.

 (3) Mr. Brown doesn’t speak Japanese.

 (3)のMr. Brownはheと同じと考えて、動doesn’tで否定文をつくるように気をつけましょう。

 Iやyouが主語の場合は、一般動詞の否定文にするときはdon’tを使いました。

 heやsheが主語の場合は、doesn’t一般動詞の否定文を作りますので、don’tとdoesn’tを使い分けることができるようになりましょう。


④”does”を使った疑問文

 次は、三人称単数の一般動詞の文を疑問文にするやり方について、説明していきたいと思います。

 まず、youが主語のときの一般動詞の疑問文をおさらいしておきましょう。

 ・You speak English.

  (あなたは英語を話します)

    ↓

 ・Do you speak English?

  (あなたは英語を話しますか?)

  → Yes, I do.

  / No, I don’t.

  (はい、話します。

   /いいえ、話しません。)

 上記の英文のように、youが主語の一般動詞の疑問文では、doを主語の前におきました。

手を挙げて答えようとしている勉強する子どもたち

 では、三人称単数が主語の一般動詞の疑問文について、見ていきましょう。

 ・He speaks English.

  (彼は英語を話します)

   ↓

 ・Does he speak English?

  (彼は英語を話しますか?)

  → Yes, he does.

  / No, he doesn’t.

  (はい、話します。

   /いいえ、話しません。)

 このように、三人称単数が主語の一般動詞の疑問文では、doesを主語の前におきます

 さらにdoesを使った場合三単現のsは消えます

 よって、speakの後についていたsがなくなっていることに注意しましょう。

 それでは、↓の日本語の文を「doesを使った疑問文」の英文になおしてみましょう!

 (1) 彼は英語(English)を話しますか?-はい、話します。

 (2) 彼女は音楽(music)を好きですか?-いいえ、好きではありません。

 解答は↓の通りです。

 (1) Does he speak English? ー Yes, he does.

 (2) Does she like music? ー No, she doesn’t.

 youが主語の場合は、一般動詞の疑問文にするときはdoを使いました。

 heやsheが主語の場合は、does一般動詞の疑問文を作りますので、doとdoesを使い分けることができるようになりましょう。


⑤「三単現のs」注意が必要な動詞

 一般動詞に「三単現のs」をつけるとき、注意が必要な動詞があります。

 それは、sh、ch、oで終わる動詞です。

 これらの動詞に「三単現のs」をつけるときは、esをつけます

 具体例として、

 ・wash(洗う) → washes

 ・teach(教える) → teaches

 ・go(行く) → goes

 があります。

 さらに、”「子音」+ y ”で終わっている動詞は、yをiに変えてesを付ける必要があります。

 ちなみに母音」は「a、i、u、e、o」のことで、それ以外を子音といいます。

 ”「子音」+ y ”で終わっている動詞として、study(勉強する)を例に挙げてみます。

 ・study → studies

 studyのyをiにしてesがついている所に注意しましょう!

 また、yで終わっている動詞でも、playのような”「母音」+ y ”終わっている動詞は、yの後にsをつけるので気を付けましょう。

 ・play → plays

 studyのように“「子音」+ y “で終わっている動詞に三単現のsをつけるとき、yをiに変えてesをつけることが苦手な中学生が少なくありません。

 確実にできるようになるまで、しっかり練習しましょう!

一生懸命、計算問題に取り組んでいる少年

 もう1つ、「三単現のs」で注意が必要な動詞があります。

 それは、have(持っている)です。

 haveに「三単現のs」をつけると、形が変化してhasになります。

 動詞のつづりが変わってしまうので、間違えないようしっかり覚えておきましょう。

 三単現のsをつけるだけでいい動詞、esをつける必要がある動詞、yをiに変えてesをつける必要がある動詞、さらにhave変化したhas。

 これらをしっかり区別できるように、しっかり練習しておきましょう!

※YouTubeに『三単現のs』についての詳しい解説動画を投稿していますので、↓のリンクからご覧下さい!

 【動画】中学英語「三単現のsってなに?」

※さらにYouTubeに『三単現のsの付け方』を覚えることができるゴロ合わせ動画も投稿していますので、↓のリンクからぜひご覧下さい!

 【動画】中学英語ゴロ合わせ「三単現のsの付け方」


記事のまとめ

 以上、中1英語で学習する「三人称の単数」について詳しく解説してきました。

 いかがだったでしょうか?

 最後にもう1度、記事の中でのポイントをまとめてておくと…

 ・三人称単数とは、he・she・itである

 ・三人称単数が主語の一般動詞の文では、動詞の後にsをつける

 ・三人称単数が主語の一般動詞の文を否定文にするには、doesn’tを使う

 ・三人称単数が主語の一般動詞の文を疑問文にするには、doesを使う

 ・o・sh・chで終わる動詞に三単現のsをつけるときは、esをつける

 ・“「子音」+ y “で終わる動詞は、yをiに変えてesをつける

 ・haveに三単現のsをつけると、形が変化してhasになる

 今回も最後まで、たけのこ塾のブログ記事をご覧いただきまして、誠にありがとうございました。

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