英語の基本は「英文法」です。
英文法の分野で押さえておきたいポイントを、詳しくお伝えしていきたいと思います。
この記事でお伝えするポイントは、以下の通りです。
①主語・述語をきちんと理解する
英語を勉強するには、まず母国語である日本語の文法を、しっかりと理解しておく必要があります。
まずはじめに、小学校の国語で学習した「主語」と「述語」について、もう一度復習しておきましょう。
ここで1つ例文を挙げてみましょう。
・私は歩く。
この文における主語と述語は何でしょうか?
:
主語は「私は」、述語は「歩く」ですよね。
さらにもう1つ例文を挙げてみましょう。
・子どもが遊ぶ。
この文における主語と述語は何でしょうか?
:
主語は「子どもが」、述語は「遊ぶ」ですよね。
ここで主語と述語のポイントをまとめると…
「~は」や「~が」になる部分が主語
「~する」や「~だ」となる部分が述語
となります。
日本語の文は、「主語」と「述語」が最も基本的な単位になります。
つまり、「主語」と「述語」がベースとなって成り立っているのです。
次に「述語」についてもう少し細かい内容を解説していくので、ここまでの内容をしっかり押さえておいて下さいね。
では次に、例文を2つ挙げてみます。
・太郎は寝る
・太郎は優しい
この2つの文の主語は「太郎は」です。
そして上の文の述語は「寝る」で、下の文の述語は「優しい」となります。
では、「寝る」と「優しい」の違いは分かりますか?
「寝る」は、ウ段の音で終わる動作を表す言葉で「動詞」に分類されます。
一方、「優しい」は、イの音で終わる様子や状態を表す言葉で「形容詞」に分類されます。
もう1つ、例文を挙げてみましょう。
・花子は怒る
・花子はかわいい
この2つの文の主語は「花子は」であり、上の文の述語は「怒る」で、下の文の述語は「かわいい」となります。
「怒る」は動詞に、「かわいい」は形容詞にそれぞれ分類されますね。
↑の例文で見てきたように、日本語の文で基本となる「主語」と「述語」のうち、「述語」になる言葉には「動詞」や「形容詞」があります。
じつは、このことが日本語と英語の大きな違いなのです!
「述語」になる言葉には「動詞」や「形容詞」があるということを理解することが、後に学習する「be動詞」の理解に大きな影響を及ぼします。
少しだけ先取りしてお教えすると、日本語で述語が形容詞の文は、英語では「be動詞」を使って表現します。
「be動詞」については、この記事の次の記事で詳しく解説するので、とりあえず頭の片隅にでもとどめておいて下さいね。
②修飾語も押さえておく!
主語・述語を理解しておくことが最も重要なのですが、できたら「修飾語」もきちんと押さえておきましょう。
日本語の修飾語がしっかりわかってないと、英語の「形容詞」や「副詞」など修飾関係をつくる単語が理解できなくなります。
修飾語を説明するために、1つ例文を挙げてみましょう。
・僕はパンを食べる。
主語は「僕は」、述語は「食べる」ですよね。
そして、「パンを」が修飾語になります。
この文における「パンを」の部分は、どんなはたらきをしているでしょうか?
:
「パンを」の部分は、述語である「食べる」を詳しく説明しています。
このように、他の言葉を詳しく説明するはたらきのことを「修飾」するといいます。
そして、文の中で他の言葉を詳しく説明するはたらきをしている部分が、「修飾語」になります。
もう1つ例文を挙げてみましょう。
・かっこいい車が走る。
主語は「車が」、述語は「走る」ですよね。
そして、「かっこいい」が修飾語になります。
この文における「かっこいい」の部分は、主語である「車(が)」を詳しく説明するはたらきをしていますね。
修飾や修飾語については、英語を勉強するうえで大切なところです。
しっかり押さえておきましょう!
③『主語+動詞』の形が英語の基本
日本語の文では「主語」と「述語」が文の基本でしたが、英語の文では「主語+動詞」の語順(言葉の順番)が基本の形となります。
それでは、英語の例文をいくつか挙げてみます。
① I play soccer.
② I have a book.
③ You like baseball.
④ You know English.
①から見ていくと、意味は
私はサッカーをします。
という文です。
I(私は)が「主語」、play(~をする)が「動詞」です。
「主語+動詞」という語順になっていますよね。
そして、動詞であるplayの後に、「~を」の部分のsoccer(サッカー)がきています。
このように英語の文では、まず「主語+動詞」があって、「~を」となる単語が動詞の後にくっついてくる形をとることが基本です。
しっかりと、頭の中にたたきこんでおきましょう!
次に②ですが、意味は
私は(一冊の)本を持っています。
という文です。
I(私は)が「主語」、have(~を持っている)が「動詞」です。
やはり、「主語+動詞」という語順になっていますね。
そして、動詞であるhaveの後に、「~を」の部分のa book(一冊の本)がきています。
③の意味は、
あなたは野球を好きです。
という文です。
You(あなたは)が「主語」、like(~を好き)が「動詞」です。
「主語+動詞」の形になっており、動詞であるlikeの後に、「~を」の部分のbaseball(野球)がきています。
最後に④ですが、意味は
あなたは英語を知っています。
という文です。
You(あなたは)が「主語」、know(~を知っている)が「動詞」です。
「主語+動詞」の形になっており、動詞であるknowの後に、「~を」の部分のEnglish(英語)がきています。
ここで挙げた例文のように、主語(I、you)と動詞(play、have、like、knowなど)を組み合わせて、簡単な英文を作る練習をたくさんすることをおすすめします。
たくさんの英文を作文するうちに、英語の「主語+動詞」や、動詞の後に「~を」の部分の単語をくっつけるという感覚を身に付けることができます。
まずはしっかり練習して、「主語+動詞」の感覚をきちんと身に付けましょう。
すると、次の段階の「日本語の文では動詞がない文を、英語で表現するためのbe動詞の文」に、スムーズに進むことができます。
※YouTubeでも、ここまで解説してきた『英語の基本は主語+動詞』のポイントについての解説動画を投稿していますので、↓のリンクからご覧下さい!
記事のまとめ
以上、日本語の文法の基本である「主語・述語・修飾語」。
そして英語の文の基本の型である「主語+動詞」の形について見てきましたが、いかがだったでしょうか?
◎最後にもう1度、記事の中でのポイントをまとめてておくと…
・日本語の文の基本単位は、「主語」と「述語」
・「述語」になる言葉は、「動詞」や「形容詞」
・「修飾語」とは、他の言葉を詳しく説明する部分のこと
・英語の文の基本の型は「主語+動詞」
・まずは、主語と動詞を組み合わせて、簡単な英文を作文する練習をたくさんする
次回は、be動詞の文や単数形・複数形に関する英語の記事をアップします。
これからも、中学生のみなさんに役立つ記事をアップしていきますので、何卒よろしくお願いします。
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