今回は、苦手な中学生が多い『鉱物の種類と特徴』の覚え方について、詳しく解説していきたいと思います。
この単元は覚えることが多すぎて、暗記が苦手な人にとってはつらいと思います。
この記事では、できる限り分かりやすく説明して、覚えやすい暗記法を紹介していますので、ぜひ最後までご覧下さい。
◎この記事でお教えする内容は、以下の通りです。
② 鉱物の種類と特徴
この記事は、たけのこ塾が中学生に向けて、TwitterやInstagramに投稿した内容をもとに作成しています。
ぜひ、あなたの勉強にご活用下さい。
①『鉱物』ってなに?
『マグマが冷えてできる一定の形や色をした結晶』のことを鉱物といいます。
この鉱物は岩石にふくまれている結晶であり、深成岩のつくりである等粒状組織の大きな結晶や、火山岩のつくりである斑状組織の斑晶は、鉱物なのです。
さらに鉱物は、『無色鉱物』と『有色鉱物』に分類することができます。
ここからは無色鉱物と有色鉱物の違いについて、さらに詳しく説明していきますね。
(ⅰ)『無色鉱物』とは?
『無色(透明)または白っぽい鉱物』を、無色鉱物でいいます。
この無色鉱物を多くふくむ岩石ほど、白っぽくなります。(例:花こう岩・流紋岩など)
また無色鉱物には、
・セキエイ(石英)
・チョウ石(長石)
があります。
この2つの鉱物の特徴については後で詳しく説明しますので、とりあえず名前だけ把握しておいて下さい。
(ⅱ)『有色鉱物』とは?
『色のついた(色の濃い)鉱物』を、有色鉱物でいいます。
『色の有る鉱物』という、そのままの名前ですね。
この有色鉱物を多くふくむ岩石ほど、黒っぽくなります。(例:斑れい岩・玄武岩など)
有色鉱物には、
・クロウンモ(黒雲母)
・カクセン石(角閃石)
・キ石(輝石)
・カンラン石(橄欖石)
があります。
この4つの鉱物の特徴についても先ほどの無色鉱物と同様、後で詳しく説明しますので、とりあえず名前だけ把握しておいて下さい。
②鉱物の種類と特徴
先ほど軽く触れた無色鉱物の『セキエイ』『チョウ石』、有色鉱物の『クロウンモ』『カクセン石』『キ石』『カンラン石』の6つの鉱石について、その特徴を詳しく解説していきます。
(1)セキエイ(石英)
・色は無色、または白色をしている。
・不規則に割れる。
(2)チョウ石(長石)
・色は白色、またはうす桃色をしている。
・柱状、短冊状をしている。
・一定の方向に平らに割れる。
(3)クロウンモ(黒雲母)
・色は黒色~褐色をしている。
・六角板状をしている。
・一定の方向にうすくはがれる。
(4)カクセン石(角閃石)
・色は濃い緑色~黒色をしている。
・細長い柱状をしている。
・横断面は六角形をしている。
(5)キ石(輝石)
・色は緑色~褐色をしている。
・短い柱状をしている。
・横断面は正方形をしている。
(6)カンラン石(橄欖石)
・色は黄緑色~褐色をしている。
・短い柱状をしている。
・ガラス状で小さい粒状の形をしている。
一気に6つの鉱物の名前と特徴を説明したので、頭の中が整理できないかもしれません。
次に、6つの鉱物の名前とそれぞれの特徴を覚えるゴロ合わせを紹介しますので、引き続き読み進めていってくださいね。
③『鉱物の種類と特徴』の覚え方
ここからは、さきほど説明した6つの鉱物の種類と特徴について、
①6つの鉱物の名前
②6つの鉱物の特徴
を覚えるゴロ合わせを紹介していきますね。
(ⅰ)『鉱物の種類』のゴロ合わせ
セキエイ、チョウ石、クロウンモ、カクセン石、キ石、カンラン石の6つの鉱物を、この順番で覚えることができるゴロ合わせがコチラです!
『セキしたチョウさん、運は隠せん
奇跡のホームラン!』
ゴホゴホと咳(セキ)をしている長嶋監督(現役時代は長さんと呼ばれていた)が、運のいいのを隠せなくて、奇跡の逆転ホームランを打ってしまったところをイメージしてもらうとよいと思います。
ゴロ合わせの内訳は↓の通りです。
・セキ→ セキエイ
・チョウ→ チョウ石
・運→ クロウンモ
・隠せん→ カクセン石
・奇跡→ キ石
・(ホーム)ラン→ カンラン石
※YouTubeに「鉱物の種類の覚え方」のゴロ合わせ動画をアップしていますので、↓のリンクからご覧下さい!
(ⅱ)『鉱物の特徴のゴロ合わせ』
続いて、それぞれの鉱物の特徴を覚えるゴロ合わせを紹介していきますね。
まずは、無色鉱物の『セキエイ』と『チョウ石』の特徴を覚えるゴロ合わせを紹介します。
『無職が席拭きに挑戦中!』
無職のニートが採用してもうらうため、飲食店の席を拭くことに挑戦してアピールしているところをイメージしてもらうとよいと思います。
ゴロ合わせの内訳は↓の通りです。
・無職→ 無色鉱物
・席→ セキエイ
・拭き→ 不規則に割れる
・挑戦→ チョウ石
・中(チュウ)→ 柱状をしている
引き続き、有色鉱物である
①クロウンモ
②カクセン石
③キ石
④カンラン石
の特徴を覚えるゴロ合わせを紹介します。
有色鉱物の特徴のゴロ合わせは、サッカーに結び付けたものになっています。
①『優勝!苦労人のロッカー』
苦労人のサッカー選手が自分のロッカーに『優勝』と書いた紙を貼っているところをイメージしてもらうとよいと思います。
ゴロ合わせの内訳は↓の通りです。
・優勝→ 有色鉱物
・苦労→ クロウンモ
・ロッカー→ 六角板状をしている
②『隠せん、長髪の故意』
長髪選手の故意に行った反則が、審判にばれてしまったところをイメージしてもらうとよいと思います。
ゴロ合わせの内訳は↓の通りです。
・隠せん→ カクセン石
・長(髪)→ 細長い柱状をしている
・故意→ 濃い緑色をしている
③『奇跡!短足のミドル(シュート)』
短足の選手が放ったミドルシュートが、奇跡的にゴールしたところをイメージしてもらうとよいと思います。
ゴロ合わせの内訳は↓の通りです。
・奇跡→ キ石
・短(足)→ 短い柱状をしている
・ミドル→ 緑色をしている
④『観覧席の短パン君』
観覧席でサッカーの試合を応援している短パンを履いた少年をイメージしてもらうとよいと思います。
ゴロ合わせの内訳は↓の通りです。
・観覧席→ カンラン石
・短(パン)→ 短い柱状をしている
・君→ 黄緑色をしている
(※君を『きみ』とも読むので、そこから『きみ』⇒『黄緑色』と連想して下さい)
※YouTubeに「鉱物の特徴の覚え方」のゴロ合わせ動画をアップしていますので、↓のリンクからご覧下さい!
④『鉱物の種類と特徴』の練習問題
最後に、ここまで学習してきた内容の練習問題を用意しています。
↓の問題にチャレンジして、ちゃんと身についたかどうかを確認しておきましょう。
【問】( )内に適する語句を答えましょう。
・無色または白っぽい鉱物を( ➀ )という。
・色のついた鉱物を( ② )という。
・( ➀ )のうち、不規則に割れるものは( ③ )である。
・( ➀ )のうち、柱状をしているのは( ④ )である。
・( ② )のうち、黒色で六角板状をしているのは( ⑤ )である。
・( ② )のうち、濃い緑色~黒色で細長い柱状をしているのは( ⑥ )である。
・( ② )のうち、緑色~褐色で短い柱状をしているのは( ⑦ )である。
・( ② )のうち、黄緑色~褐色で短い柱状をしているのは( ⑧ )である。
【解答】➀無色鉱物、②有色鉱物、③セキエイ、④チョウ石、⑤クロウンモ、⑥カクセン石、⑦キ石、⑧カンラン石
記事のまとめ
以上、中1理科で学習する「鉱物の種類と特徴の覚え方」について、説明してまいりました。
①鉱物について
・鉱物: マグマが冷えてできる一定の形や色をした結晶
・無色鉱物:無色(透明)または白っぽい鉱物 (セキエイ、チョウ石)
・有色鉱物:色のついた(色の濃い)鉱物 (クロウンモ、カクセン石、キ石、カンラン石)
②鉱物の種類と特徴について
・セキエイ: 無色・白色で不規則に割れる
・チョウ石: 白色・うす桃色で柱状をしている
・クロウンモ: 黒~褐色で六角板状をしている
・カクセン石: 濃い緑~黒色で細長い柱状をしている
・キ石: 緑~褐色で短い柱状をしている
・カンラン石: 黄緑~褐色で短い柱状をしている
③鉱物の種類と特徴の覚え方
・鉱物の種類のゴロ合わせ
⇒『セキしたチョウさん運は隠せん、奇跡のホームラン』
・無色鉱物の特徴のゴロ合わせ
⇒『無職が席拭きに挑戦中!』
・有色鉱物の特徴のゴロ合わせ
①『優勝!苦労人のロッカー』
②『隠せん、長髪の故意』
③『奇跡!短足のミドル(シュート)』
④『観覧席の短パン君』
今回も最後まで、たけのこ塾のブログ記事をご覧いただきまして、誠にありがとうございました。
これからも、中学生のみなさんに役立つ記事をアップしていきますので、何卒よろしくお願いします。
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lxaal4