なぜ目標を達成できない? 中学生に上手な目標の立て方を教えます!

 ”目標を立てるのにいつも達成できない…。

 ”目標を立ててもモチベーションが長続きしない。”

 今回は、なかなか目標を実現できなくて困っている中学生のあなたに、「どうすれば達成できる目標を立てることができるのか」

 その方法について、お教えしたいと思います。

 この記事でお教えする内容は、以下の通りです。

 ① プロスペクト理論とは?

 ② 目標を立てるときは、〇〇〇〇リストを作成しろ!

①プロスペクト理論とは?

 突然ですが、今から2つ質問しますので答えて下さいね。

 まず1つ目の質問から。

  (1) あなたは次の選択肢のどちらを選びますか?

  ➀ 100%確実に1万円がもらえる。

  ② 50%の確率で2万円もらえるが、50%の確率で1円ももらえない。

 どちらを選んだでしょうか?

 多分、多くの人が➀を選んだのではないかと思います。

 では、次の質問はどうでしょうか?

  (2) あなたは次の選択肢のどちらを選びますか?

  ➀ 100%確実に1万円払わなければならない。

  ② 50%の確率で2万円払う必要があるが、50%の確率で1円も払わなくてよい。

 どちらを選んだでしょうか?

 今回の質問は、多くの人が②を選んだのではないかと思います。

 (1)の質問では多くの人が➀を選ぶのに、(2)の質問では多くの人が②を選んでしまうのはなぜでしょう?

 この現象をうまく説明してくれるのが、「プロスペクト理論」です。

ギャンブルをしている人たちの写真

 では、「プロスペクト理論」とはどんな理論なのでしょうか?

 それは、「行動経済学」という心理学と経済学を用いる学問において考え出された理論です。

 この理論によると、人は「得すること」より「損すること」により強く感情が動かされるそうです。

 そのため、人は何とかして「損すること」を回避しようと行動する傾向にあるそうです。

 つまり、(1)の質問は得すること」なので、確実な選択をする人が多いのです。

 しかし、(2)の質問は損すること」なので、強く感情が動かされて、何とか損しないようにしようとします。

 その結果、50%の確率で損しない可能性がある②を選択する人が多いのです。

 「損すること」や「嫌なこと」の方が人の感情を動かして、「損すること」や「嫌なこと」を何とか避けようとする傾向があるという「プロスペクト理論」

 この理論をうまく使えば、目標を達成する可能性を高めることができるのです!

上り調子の棒グラフを登っていく人のイラスト


②目標を立てるときは、〇〇〇〇リストを作成しろ!

 では目標を立てるとき、どう具体的にプロスペクト理論を活用すればよいのでしょうか?

 やることはただ1つ。

 目標を立てるとき、同時に○○○○リストを作成するだけです。

 ○○○○リストとは何か?

 それは「嫌なことリスト」です。

 もし、目標を達成できなかった場合、

  ・自分にどんな嫌なことが起こるのか

  ・自分がどんな損失を被るのかを

 

 以上の内容について、思いつく限り紙に書き出していくのです。

 例えば、「次の定期テストで学年で50番以内に入る」という目標を立てたとします。

 それから、その目標が達成できなかった場合、どのような嫌なこと・損することが起きるのかを書き出します

 以下に例をいくつか挙げてみると…

 「目標を達成できなかったら、自分自身が自信を失って落ち込んでしまうい、立ち直れなくなってしまう。」

 「学校の先生や自分の親からの評価が下がってしまう。」

 「入試に影響する内申点が低くなってしまい、志望校を受験できないかもしれない。」

 「友達やライバルがいい成績をとって、差がついてしまう。」

 「このままどんどん成績が落ちて、成績を上げることができなくなるかもしれない。」…

 以上挙げたように、できるだけ考えたくないような、自分にとって嫌なこと・損することを書き出してみましょう。

 このように、「嫌なことリスト」を作成することによって、リストに書かれたことを避けようとする力がはたらきます

 すると、単に目標だけを立てた場合に比べて、目標を達成できる可能性が格段に高まるのです。

目標を指さしているイラスト

※YouTubeに、ここまで紹介してきた「上手な目標の立て方」の解説動画を投稿していますので、↓のリンクからご覧下さい!

【動画】中学生・勉強法「人生が変わるかも!?上手な目標の立て方」


記事のまとめ

 ここまで中学生に向けて、プロスペクト理論を活用した、上手な目標の立て方について紹介してきました。

 いかがだったでしょうか?

 もう一度記事の内容をまとめると…

  ・プロスペクト理論によると、人は「損すること」により強く感情を動かされる

  ・よって、人には「損すること」を避けようとする傾向がある

  ・プロスペクト理論を活用し、目標を立てるとき同時に「嫌なことリスト」も作成する

  ・「嫌なことリスト」を作成することで、目標達成の可能性がより高まる

 今回も最後まで、たけのこ塾のブログ記事をご覧いただきまして、誠にありがとうございました。

 これからも、中学生のみなさんに役立つ記事をアップしていきますので、何卒よろしくお願いします。

 ご意見・ご感想、質問などございましたら、下のコメント欄にてお願いします!

※プロスペクト理論について、参考にしたページのリンクです。

 ぜひ参考にしてみて下さい。↓

 ① Wikipedia「プロスペクト理論」  

 ② コピーライティングと心理学「損失回避の法則」

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