中1理科「ガスバーナー・メスシリンダー・上皿てんびんの使い方」

 中学1年の理科で学習する「ガスバーナー・メスシリンダー・上皿てんびんの使い方

 今回は、この3つの道具の使い方や注意することについて、詳しく解説していきたいと思います。

 お教えする内容は、以下の通りです。

   ① ガスバーナーの使い方

   ② メスシリンダーの使い方

   ③ 上皿てんびんの使い方

 この記事は、たけのこ塾が中学生に向けて、TwitterやInstagramに投稿した内容をもとに作成しています。

 ぜひ、あなたの勉強にご活用下さい。

①ガスバーナーの使い方

 まず最初に、ガスバーナーの使い方について問題を解いてみましょう!

 ↓にガスバーナーを使う手順の問題を載せていますので、チャレンジして下さい!

【問題】( )の中に入る適当な語句を答えましょう。

  (1) ガス・空気調節ねじが閉まっていることを( ① )する。 

 

  (2) ( ② )を開ける。

 

  (3) ( ③ )を開ける。

 ↓

  (4) ガスライターに火をつけ、( ④ )ねじを開いて点火する。

 ↓

  (5) ( ④ )ねじを回して、炎の( ⑤ )を調節する。

 ↓

  (6) ( ⑥ )ねじを回して、( ⑦ )炎にする。

 問題の解答は↓の通りです。

 【解答】①確認、②元栓、③コック、④ガス調節(ねじ)、⑤大きさ、⑥空気調節(ねじ)、⑦青い(炎)

 覚えておくポイントは大きく2つあります。

 1つ目のポイントは、空気調節ねじが上にあり、ガス調節ねじが下にあること」です。

 空気調節ねじで空気の量を調節し、ガス調節ねじでガスの量を調節します。

 この2つのねじの位置をきちんと覚えておきましょう!

空気調節ねじとガス調節ねじの位置が書かれたガスバーナーのイラスト

 また、ねじを開いたり閉じたりする向きも、よく問題で問われます。

 蛇口をひねって水を出したり、ペットボトルのフタを開いたりする向きと、ねじを開く向きは同じです。

 同様に、蛇口をひねって水を止めたり、ペットボトルのフタを閉めたりする向きと、ねじを閉める向きは同じです。

 ねじを開け閉めする向きも、しっかり覚えておきましょう!

 2つ目のポイントは、ガスバーナーを使う手順です。

   ① ガス・空気調節ねじが閉まっていることを確認する

      ↓

   ② ガスの元栓を開く

      ↓

   ③ コックを開く

      ↓

   ④ ガスライターに火をつけて、ガス調節ねじを開いて点火する

  ↓

   ⑤ ガス調節ねじを回して、炎の大きさを調節する

  ↓

   ⑥ 空気調節ねじを回して、青い炎にする

 ここまで説明してきたガスバーナーの手順を覚えるゴロ合わせを↓に載せておきます。

 それが

 『書く、元コックのライターがスクープ

 です。

 元コックさんだった記者(ライター)がスクープ記事を書いているところをイメージして覚えて下さいね。

スクープを追いかけている記者のイラスト

 ゴロ合わせの内訳はそれぞれ↓の通りです。

 ・書く→ (2つの調節ねじの)確認

 ・元→ 元栓

 ・コック→ コック

 ・ライター→ ガスライター

 ・がス→ ガス調節ねじ

   ・クー→ 空気調節ねじ

 ガスバーナーを使う手順も、よく中学理科のテストで出題されます。

 順番をしっかり覚えておきましょう!

楽しそうに勉強する子どもたち

※YouTubeに「ガスバーナーを使う手順」を覚えるゴロ合わせ動画を投稿していますので、↓のリンクからご覧下さい!

【動画】中学理科ゴロ合わせ「ガスバーナーを使う手順」


②メスシリンダーの使い方

 固体の密度を調べるには、質量体積を知る必要があります。

 その際メスシリンダーを使うことで、体積を求めることができます。

 それでは、メスシリンダーの使い方について問題を解いてみましょう!

 ↓に問題を載せていますので、チャレンジして下さい!

【問題】( )の中に入る適当な語句を答えましょう。

  (1) メスシリンダーは( ① )な台の上に置く。 

  (2) 真横から、液面の最も( ② )位置を読み取る。

  (3) 目盛りを読むときは、最小目盛りの( ③ )まで目分量で読み取る。

 問題の解答は↓の通りです。

 【解答】①水平、②低い、③1/10 (10分の1)

 メスシリンダーの使い方のポイントは、次の3点です。

  ① 水平な台の上に置く

  ② 真横から、液面の最も低い位置をよみとる

  ③ 最小目もりの1/10まで、目分量でよみとる

メスシリンダーのイラスト

 液面を読みとる位置と、目もりの1/10の位までよみとることは、中学理科のテストでよく出題されます。

 しっかり覚えておきましょう!

手を挙げて答えようとしている勉強する子どもたち


③上皿てんびんの使い方

 固体の密度を調べるには、質量と体積を知る必要がありました。

 体積は、メスシリンダーを使って求めることができます。

 そして上皿てんびんを使うと、質量を求めることができます。 

 それでは、上皿てんびんの使い方について問題を解いてみましょう!

 ↓に問題を載せていますので、チャレンジして下さい!

【問題】( )の中に入る適当な語句を答えましょう。

  (1) ( ① )な台の上に置き、( ② )が目盛りの中央で左右同じだけ振れるよう、( ③ )ねじを回す。 

  (2) はかる物体を皿にのせ、もう一方の皿に少し( ④ )と思われる( ⑤ )を載せて、重ければ次に小さい(⑤)ととりかえていく。

  (3) 使い終わったら、皿を片方に( ⑥ )おく。

  (4) 薬品を必要な質量をはかりとる場合は、はかりとりたい質量の(⑤)と( ⑦ )をのせ、もう一方の皿の(⑦)に薬品をのせていく。

  (5) (⑤)は( ⑧ )を使って皿にのせる。

 問題の解答は↓の通りです。

 【解答】①水平、②指針、③調節(ねじ)、④重い、⑤分銅、⑥重ねて、⑦薬包紙、⑧ピンセット

 上皿てんびんもガスバーナーと同様に、使う手順についてよく出題されます。

 よって、上皿てんびんを使う手順をしっかり覚えておきましょう。

 手順は以下のようになります。

   ① 水平な台の上に置く

  ↓

   ② 指針が目もり中央で左右に同じだけ振れるよう、調節ねじを回す

  ↓

   ③ 測りたい物体を皿にのせる

  ↓

   ④ もう一方の皿にその物体より少し重いと予想される分銅をのせる

     (※ 分銅はピンセットを使ってのせること!)

  ↓

   ⑤ 重ければ、次に小さい分銅ととりえていき、つり合うようにする

  ↓

   ⑥ 使い終わったら、皿を片方に重ねておく

上皿てんびんのイラスト

 また薬品など、必要な質量をはかりとりたい場合の使い方は、以下の通りです。

   ① はかりとりたい質量の分銅を、薬包紙をのせた皿の上におく

  ↓

   ② もう一方の皿にも、薬包紙をのせる

  ↓

   ③ つり合うまで、薬包紙の上に薬品をのせていく


記事のまとめ

 以上、中1理科で学習する「ガスバーナー・メスシリンダー・上皿てんびんの使い方」について、説明してまいりました。

 いかがだったでしょうか? 

 今回の記事のポイントをまとめると…

  ① ガスバーナーの使い方 

  ・空気調節ねじとガス調節ねじの位置→空気が上、ガスが下 

  ・ねじを開け閉めするときの向き→蛇口やペットボトルのフタを回す向きと同じ! 

  ・ガスバーナーを使う手順

  ② メスシリンダーの使い方 

  ・液面をよみとる位置真横から液面の最も低い位置をよみとる 

  ・目もりの1/10の位まで、目分量でよみとる

  ③ 上皿てんびんの使い方 

  ・分銅ピンセットで扱うこと 

  ・上皿てんびんを使う手順 

  ・薬品などを必要な質量をはかりとる場合の手順薬包紙を両方の皿にのせるのを忘れないこと!

 今回も最後まで、たけのこ塾のブログ記事をご覧いただきまして、誠にありがとうございました。

 これからも、中学生のみなさんに役立つ記事をアップしていきますので、何卒よろしくお願いします。

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