今回は特に、英語を学習し始めたばかりの人がつまづくことが多い「be動詞」を中心に、詳しくお伝えしていきます。
この記事でお伝えする内容は、以下の通りです。
前回の記事を読んでいることを前提に作成しましたので、前回の記事を読んでいない人は、まずコチラをご覧下さい
→中学入学前に英語の準備学習をしよう! 英語の基本は「主語+動詞」
①be動詞は「=(イコール)」のはたらきをする
まずはじめに、日本語の文をいくつか挙げていきます。
それを英語の文になおしてみましょう。
「主語+動詞」の語順(言葉の順番)に注意して、取り組みましょう。
①、私は野球をします。
②、私は朝食をつくります。
③、あなたはサッカーを知っています。
④、あなたはいそがしいです。
①の文は、主語が「I(私は)」で、動詞が「play(~をする)」なので、
・I play baseball.
②の文は、主語が「I(私は)」で、動詞が「make(~をつくる)」、朝食は「breakfast」なので、
・I make breakfast.
③の文は、主語が「You(あなたは)」で、動詞が「know(~を知っている)」なので、
・You know soccer.
④の文は、➀~③までの文とは少し違っています。
➀~③の文は、日本語の文の述語の部分に「動詞」が使われていたので、英語の文の動詞が何かすぐ分かりました。
しかし、④の文は述語が「いそがしい」で動詞ではなく形容詞です。
英語の文は必ず「主語+動詞」の形をとらなければならないのに、日本語の文には動詞が使われていません。
どうしたらよいのでしょうか?
このように、日本語の文の述語に動詞が使われてない文を、英語で表現したいときに、英語の動詞として使うのが「be動詞」なのです。
そして、このbe動詞のはたらきが、「=(イコール)」の関係をつくるということなのです。
では、④の文をbe動詞を使って、英語の文になおしてみましょう。
しかし、ここで注意しなければならないポイントが1つあります。
それはbe動詞は主語によって、形が変化するということです。
主語が「I(私は)」のときは、be動詞の形は「am」になります。
主語が「You(あなたは)」のときは、be動詞の形は「are」になります。
このことをふまえて、④の文を英語になおしてみましょう。
④の文の主語はYouなので、be動詞はareを使います。
また、「いそがしい」は「busy」です。
よって、
・You are busy.
となり、「You(あなた)= busy(いそがしい)」という関係を、be動詞のareがつくっています。
②「be動詞」の文をつくる練習をしよう!
それでは、be動詞を使って英文になおす日本語の文をいくつか挙げてみます。
その日本語の文を英語の文になおしていきましょう。
①、私はいそがしいです。
②、あなたは親切です。
③、私はケンです。
④、あなたは花子です。
一番目の①の文は、主語が「I(私は)」で、日本語の述語が動詞ではありません。
よって、「I(私は)=busy(いそがしい)」という、be動詞(この文の主語は「I」なので、be動詞は「am」)を使ってイコールの関係をつくらなければなりません。
①をbe動詞を使って英文になおすと、
・I am busy.
となります。
次に②の文は、主語が「You(あなたは)」で、日本語の述語が動詞ではありません。
よって、「You(あなたは)=kind(親切な)」という、be動詞(この文の主語は「You」なので、be動詞は「are」)を使ってイコールの関係をつくらなければなりません。
②を英文になおすと、
・You are kind.
となります。
③の文は、主語が「I(私は)」で、日本語の述語が動詞ではありません。
よって、「I(私は)=Ken(ケン)」という、be動詞を使ってイコールの関係をつくらなければなりません。
③を英文になおすと、
・I am Ken.
となります。
最後の④の文も、主語が「You(あなたは)」で、日本語の述語が動詞ではありません。
よって、「You(あなたは)=Hanako(花子)」という、be動詞を使ってイコールの関係をつくらなければなりません。
④を英文になおすと、
・You are Hanako.
となります。
①、playやlike、knowなどの普通の動詞(これらの「be動詞」以外の動詞を「一般動詞」という)を使う文
②、be動詞(amやare)を使う文
この2種類の動詞を使った文の違いが、きちんと分かるようにしっかり練習しておきましょう!
③英語は数にこだわる!「単数」と「複数」
ここからは、日本語ではあまり意識していない「単数」と「複数」について詳しく見ていきたいと思います。
それでは、次の日本語の文を英語になおしてみましょう。
・私は本を持っている。
主語は「I(私は)」、動詞は「have(持っている)」で、本はbookなので、
・I have book.
でよさそうな気がしますが、これでは不正解になります。
なぜでしょう?
:
それは、英語は数をはっきりさせる言語であるからです。
「book(本)」は1冊、2冊、3冊と数えることができますよね。
このような場合、「1冊なのか(単数)」、それとも「何冊かあるのか(複数)」をはっきりと表現する必要があるのです。
よって、もし「本」を「1冊の本」と解釈するならば、「1つの~」という意味を持つ「a」をbookの前において、
・I have a book.
と書かなければなりません。
また、「本」を「複数の本」と解釈するならば、「複数」という意味を示す「複数形のs」をbookの後に付けて、
・I have books.
と書かなければなりません。
練習のために、もう1つ日本語の文を用意しましたので、これを英語になおしてみましょう。
・私は鉛筆を持っています。
主語は「I(私は)」、動詞は「have(持っている)」です。
鉛筆は「pencil」で数えることができる言葉なので、もし鉛筆が1本と解釈するなら、
・I have a pencil.
となります。
また、鉛筆が複数あると解釈するのなら、
・I have pencils.
となります。
ここまで見てきたように、日本語では、単数か複数かなど、あまり数を意識しないで表現しています。
しかし、英語の文を作るときは、単数か複数かをしっかり意識する必要があります。
ぜひ、心がけてください。
※YouTubeでも、ここまで解説してきた『be動詞』のポイントについての解説動画を投稿していますので、↓のリンクからご覧下さい!
【動画】中学準備・英語「be動詞はイコールの関係をつくる動詞」
記事のまとめ
以上、「be動詞」の役割と「単数・複数」の意識付けについて説明してきましたが、いかがだったでしょうか?
◎最後にもう1度、記事の中でのポイントをまとめてておくと…
・日本語の文の述語が動詞ではないとき、英語の文では「be動詞」を用いる
・「be動詞」の役割とは「=(イコール)」の関係をつくること
・「be動詞」は主語によって、形が変化する
・英語は数にこだわる言語なので、「単数」か「複数」かを意識する必要がある
・「単数」なら単語の前に「a」をおく
・「複数」なら単語の後ろに「複数形のs」をつける
最後までご覧いただき、ありがとうございました。
これからも、中学生のみなさんに役立つ記事をアップしていきますので、何卒よろしくお願いします。
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