今回は、中3英語で学習する「現在完了」について解説しています。
「現在完了ってよくわからない…」
という中学生も多いと思います。
「現在完了」は日本語には無い時制ですので、とっつきにくく感じるのです。
この記事では、現在完了をイメージで理解できるよう解説していますので、ぜひ読み進めてみて下さいね。
解説するポイントは以下の3つです。
※サムネイルは yumeyumeさんによる写真ACからの写真
①「現在完了」ってなに?
はじめに、現在完了の基本的なところを押さえておきましょう!
「現在完了」とは、
have+過去分詞
で表現する時制です。
「have+過去分詞」ということは、
「過去の状態(過去分詞)を、(現在も)もっている(have)」
と考えることができます。
よって現在完了は、
「過去」+「現在」
を表す時制といえます。
以上より、現在完了は以下の3つの意味をもっています。
① 継続(ずっと~している)
・I have lived in Japan for two years.
(私は2年間ずっと日本に住んでいる)
② 経験(~したことがある)
・I have visited Kyoto twice.
(私は2回、京都を訪れたことがある)
③ 完了・結果(~してしまった、~したところだ)
・I have already read the book.
(私はもうその本を読んでしまった)
現在完了が「過去+現在」であることから、↑に示した3つの意味が出てくることが、イマイチ結びつかないと思います。
①継続は「(過去から現在まで)ずっと~している」という意味なので、「現在+過去」という感じがしますが、②経験と③完了・結果はイメージしづらいですよね…。
そこで、現在完了のイメージをもう少し掘り下げて、詳しく解説していきますので、引き続き読み進めて下さいね!
②「現在完了」2つのイメージ
先ほど、現在完了は「過去+現在」と説明しましたが、もう少し詳しく言うと、
現在完了とは「過去に行ったことが、今現在まで影響を与えている」ことを表す。
のです。
さらに、過去から現在への影響の与え方に2つのパターンがあります。
1つが「過去にやり始めたことが、今現在もずっと続いている」というパターン。
①継続がこのパターンに当たりますね。
もう1つが「過去にやり始めて終わったことが、今現在も何らかの影響を与えている」というパターンです。
②経験と③完了・結果がこのパターンに当てはまります。
先ほどの例文を使って、確かめてみましょう!
①継続の場合だと…、
I have lived in Japan for two years.
「今から2年前に日本に住みはじめて、それが今現在も続いている」ということを表していますね。
②経験の場合だと…、
I have visited Kyoto twice.
「過去に2回京都を訪れて、それはもう終わったことだが、その経験が今現在の自分に何らかの影響を与えている」ということを表しています。
例えば「京都を訪れた経験があるから、京都に詳しい」みたいな形で、過去から現在に影響を与えていることを表現しています。
③完了・結果の場合だと…、
I have already read the book.
「過去に本を読み始めて、それはもう終わったことだが、そのことが今現在の自分に何らかの影響を与えている」ということを表しています。
例えば「本を読んでしまったから、他のことができる」みたいな形で、過去から現在に影響を与えていることを表現しています。
以上の内容は、浅羽克彦氏の「東大生が書いた つながる英文法」の現在完了の解説をもとに、たけのこ塾サイトが作成しました。
この本は1つ1つの文法事項ではなく、英文法の全体像を理解することができる画期的な本なので、文法事項のつながりがよくわからない人におすすめです!
③「現在完了」の3パターンの文を紹介!
では最後に、現在完了の3つのパターン(継続、経験、完了・結果)の基本的な文を紹介しておきますね。
ここでは肯定文のみを紹介していますが、今後各パターンの否定文・疑問文を解説した記事を作成予定ですので、しばらくお待ちください。
(ⅰ)現在完了・継続の基本文
継続の文は、文末の表現に注意が必要です!
とりあえず例文をご覧下さい。
例文
・I have lived in Tokyo for five years.
(私は5年間、東京に住んでいる)
・I have lived in Tokyo since last year.
(私は去年から、東京に住んでいる)
↑の例文のように、継続の文では“for“と”since“を伴う表現がよく使われます。
forは「~のあいだ」
sinceは「~から(以来)」
という意味になります。
forのあとには「期間をあらわす語句」がきます。
(例)ten years、three months、five weeksなど
sinceのあとには「過去の1時点をあらわす語句」がきます。
(例)last year、last month、yesterdayなど
(ⅱ)現在完了・経験の基本文
経験の文は、文末に回数を表す表現がよく使われますので、よく覚えておきましょう!
↓の例文をご覧下さい。
例文
・I have visited America once.
(私は1回、アメリカを訪れたことがある)
・I have visited America three times.
(私は3回、アメリカを訪れたことがある)
回数を表す語句は、以下のようになります。
1回→ once
2回→ twice
3回→ three times
(※3回以降、○○回は”○○ times”と表す)
何回も→ many times
(ⅲ)現在完了・完了の基本文
完了の文では、just(ちょうど)・already(もう・すでに)を、haveと過去分詞の間に使うことが多いので、覚えておきましょう。
例文で確認しておきましょう。
例文
・I have just studied English.
(私はちょうど英語を勉強したところだ)
・I have already studied English.
(私はもう英語を勉強してしまった)
“just”と”already”が使われている文の訳し方も、合わせて覚えておきましょう!
“just“が使われている文→「~したところだ」
”already“が使われている文では→「~してしまった」
※YouTubeに『現在完了のイメージ』についての解説動画を投稿していますので、↓のリンクからぜひご覧下さい!
記事のまとめ
以上、中3英語で学習する「現在完了のイメージ」について詳しく見てきました。
いかがだったでしょうか?
最後にもう1度、記事の中でのポイントをまとめてておくと…
・現在完了は「have+過去分詞」
・現在完了は「過去+現在」を表す時制
現在完了の3つの意味
➀ 継続→「ずっと~している」
② 経験→「~したことがある」
➂ 完了・結果→「~してしまった・~したところだ」
現在完了の2つのイメージ
➀ 過去にやり始めたことが、今現在もずっと続いている→ 経験
② 過去にやり始めて終わったことが、今現在も何らかの影響を与えている→ 経験、完了
現在完了・3パターンのポイント
➀ 継続のポイント→ 文末にfor・sinceを伴う表現が使われる
② 経験のポイント→ 文末に回数を表す語句が使われる
➂ 完了のポイント→ just・alreadyをhaveと過去分詞の間に置く
今回も最後まで、たけのこ塾のブログ記事をご覧いただきまして、誠にありがとうございました。
今後もたけのこ塾を、何卒よろしくお願いします。