中学国語・論説文の読解ポイント教えます!

 今回の記事では、高校受験の国語で必ず出題される「論説文」における、読解のポイントをお伝えしていきたいと思います。

 前回の小説文の記事と同様、国語の中学・高校・大学受験の入試問題を解説した著書を多数書かれている、「石原千秋」先生の理論にもとづいて作成した記事です。

 ですので、中学生のあなたにきっとお役に立てると思います。

◎この記事の内容は、以下の通りです。

論説文読解のポイント

論説文の背景にある二項対立をつかむ

論説文は反常識的な意見を主張している

論説文には著者の主張の根拠が示されている

先生と元気いっぱいの子どもたち

論説文読解のポイント

 この記事で紹介する論説文読解のポイントは、3つあります。

 1つ目は入試問題に出題される論説文はテーマが二項対立にもとづいているということ。

 2つ目は反常識的な主張していることが多いということ。

 そして3つ目は、論説文には著者が主張したいことの根拠が示されているということです。

 それでは3つのポイントについて、さらに詳しく見ていきましょう。

楽しそうに勉強する子どもたち


論説文の背景にある二項対立をつかむ

 まず始めに「二項対立とは何か?」ということについて、ご説明いたします。

 例えば、自然や環境問題がテーマの論説文があったとします。

 その場合、単に「自然を守ろう!」「環境を大切にしよう!」と主張しても、話が深まりまらないし、主張も明確になりません。

 では、著者の主張をより深めて、明確にするにはどうすればよいのか?

 そこで用いられるのが二項対立です。

 自然-人工」「田舎-都会など、対立軸をはっきりさせることで、話が深まり主張したいことがより明確になるのです。

 他にも、「人間の社会」や「個人の内面」に関するテーマで用いられる二項対立に、「社会-個人」「自己-他者」「公-私などがあります。

 また、日本の社会や日本人がテーマの場合は、「日本-西洋」という二項対立がよく用いられます。

 さらに、近代における人間の理性がテーマの場合は、「理性-感情」という二項対立がよく用いられます。

 最近は、インターネットやバーチャルリアリティに関するテーマにおいて、現実(リアル)-仮想(バーチャル)」という二項対立がよく用いられます。

 以上見てきたように、論説文の背景にある二項対立をつかむことで、著者の主張したいことを理解しやすくなります。

 論説文を読むときは、その背景にある二項対立を意識して取り組んでください。

読書をする女の子


論説文は反常識的な意見を主張している

 次に、論説文は反常識的な意見を主張している場合が多いということについて説明していきたいと思います。

 その前に、まず常識的な意見つまり「一般論」について考えてみたいと思います。

 一般論とは「常識的で、世間一般の大多数の人が支持している正しいと思われている考え」と、とらえてもらえるとよいです。

 例えば、

「朝ごはんをきちんと食べた方がよい」

「友達を大切にした方がよい」

「ボランティアに積極的に参加した方がよい」

 このように、ほとんどの人が正しいと思う考えや意見が一般論だといえるでしょう。

 しかし、論説文では一般論に反する意見が主張されている場合が多いのです。

 なぜでしょうか?

 それは、当たり前のことを主張しても、本や文章が売れないからです!

 文章を書くことを職業としている作家が、当たり前のことを当たり前に書いても、見向きもされないでしょう。

 だからこそ、論説文のような文章は、反常識的な意見が主張されることが多いのです。

 以上見てきたように、論説文は反常識的な意見が主張されていることが多いです。

 論説文を読む際は、自分の中の正しいと思われている一般論に惑わされないよう、気を付けて問題に取り組みましょう!

読書をする男の子


論説文には著者の主張の根拠が示されている

 論説文と、おもちゃが欲しくてダダをこねている小さい子どもには、共通点が1つあるのですが、それが何か分かりますか?

 それは、自分の主張の根拠を並べまくるという点です。

 小さい子どもは、おもちゃを買ってもらうために、親がおもちゃを買わなければならない根拠を次々に並べ立てます。

 たとえば、

「友達はみんな持っている」

「このおもちゃは期間限定だから今買わないと手に入らなくなる」

「買ってくれたら何でも言うことをきく」

 等々…。

 実は論説文も、おもちゃを欲しがる子どもと同じなのです。

 自分の主張が正しいことを読者に分かってもらうために、たくさんの根拠を並べたてているのです。

 論説文の場合はその根拠として、

「アンケートなどの調査に基づいた客観的なデータ」

「著者自身の経験・体験にもとづく事実」

「他者(専門家や権威のある人物)の意見・考え」

 等が使われます。

 もし、「友達はいなくてもよい」ということを主張した論説文があった場合、その根拠として、以下のようなことが考えられます。

 「友達付き合いは疲れる・面倒だと感じている人が多いというアンケート結果が出ている」

 「著者自身、友達がいると友達の目を気にしてしまい、個性を出すことができない」

 「昔の古典にも、友達などいない方が自由に生きることができると書いてある」

 等々…。

 以上見てきたように、論説文にはたくさんのことが書かれています。

 しかし、そのほとんどが著者の主張の根拠となることが書かれているだけなのです。

 よって、著者の主張したい部分と、主張の根拠として書かれている部分を、切り分けながら取り組むこと。

 これこそが、論説文を理解するうえで大切なことです。

付箋が貼られた国語のテキスト


記事のまとめ

 以上、中学生に向けて、国語の論説文読解の3つのポイントを詳しく見てきました。

 いかがだったでしょうか?

◎最後にもう1度、記事の中でのポイントをまとめてておくと…

・論説文の背景にある二項対立をつかむと、内容が理解しやすくなる

・論説文では、反常識的な内容が主張されていることが多い

・論説文のほとんどの部分が、主張したいことの根拠が並べ立てられているだけ

 今回も最後まで、たけのこ塾のブログ記事をご覧いただきまして、誠にありがとうございました。

 次回は中学国語の古文における読解のポイントを、記事としてアップしていきます。

 これからも、中学生のみなさんに役立つ記事をアップしていきますので、何卒よろしくお願いします。

 ご意見・ご感想、質問などございましたら、下のコメント欄にてお願いします!

※記事の中で紹介した石原千秋先生が、高校入試の論説文を詳しく説明した著書がおすすめですので、興味がある人はぜひご覧ください。

「評論入門のための高校入試国語」(石原 千秋・NHK出版 2005年出版)

先生と元気いっぱいの子どもたち

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