今回の記事は、中学生が国語の勉強をするときの4つのポイントについて、お伝えしていきたいと思います。
この記事でお伝えする4つのポイントとは、以下の通りです。
①読解問題の勉強法のポイント
ここでいう読解問題とは、文学的文章(小説や随筆など)・説明的文章(論説文や説明文など)・古文など、文章が与えられ、その文章を読んで答えていく問題のことです。
読解問題の勉強のポイントは、2つあります。
1つは、自分のレベルに合った問題集を使うこと。
もう1つは、同じ問題を何回もくり返して解くということです。
それではこの2つのポイントについて、さらに詳しく見ていきましょう。
(ⅰ)自分のレベルに合った問題集を使う
国語の読解問題が苦手な中学生に、おすすめしたい勉強のやり方。
それは、自分のレベルに合った問題集を使うことです。
特におすすめしたいのは、1学年下の問題集を使うことです。
あなたが中学3年生なら、中学2年向けの問題集、もし中学1年生なら、小学6年向けの問題集を使ってみましょう。
その際、解答・解説が詳しくて充実しているものを選ぶとよいでしょう。
もし、1学年下の問題集を使っても、問題が難しくて解答・解説を読んでも理解できない場合どうしたらよいのでしょう?
その場合は、もっと下の学年の問題集を使いましょう。
あなたが中学3年生で中学2年向けの問題集が難しすぎるなら、中学1年向けの問題集を、それも難しいなら小学6年向けの問題集を使いましょう。
さらに、国語がものすごく苦手な中学生なら、教科書に準拠した問題集を使うとよいでしょう。
教科書準拠の問題集なら、学校で学習した文章が使われていますので、苦手な人でも取り組みやすいと思います。
(ⅱ)同じ問題をくり返して解く
国語の読解問題において、問題を1回しか解かない人が非常に多いです。
塾や中学校でも、同じ問題をくり返し解かせる先生はあまりいないと思います。
おそらく国語の問題はクイズと同じで、1度答えが分かってしまえば解く意味がないと思われているのでしょう。
しかし、私は同じ問題を最低3回は解くことをおすすめします。
その理由は、以下の通りです。
同じ問題をくり返し解くことで、文章から答えとなる箇所の探す方法や問題の答え方を身に付けることができます。
具体的には、記述問題での答えの書き方や、選択問題での選択肢を選ぶポイントなどを身に付けることができます。
また、「読書百遍義自ずから見る(どくしょひゃっぺん、ぎおのずからあらわる)」ということばがあります。
「よくわからないところがある書物であっても、100回読めば自然と意味が分かってくる」という意味です。
何回も同じ文章を読むことで、問題の文章の内容もだんだん分かるようになってきます。
このようにいろいろな文章を精読することで、文章の型が蓄積されます。
その結果、初めて読む文章であっても、スムーズに読めるようになってくるのです。
②作文の勉強法のポイント
作文の勉強のポイントは、2つあります。
1つは、まずは作文の模範解答をよむこと。
もう1つ、作文を書くときの注意点として、作文の途中で自分の立場を変えないということです。
それではこの2つのポイントについて、さらに詳しく見ていきましょう。
(ⅰ)作文はまず模範解答を読もう!
作文が苦手な中学生に、おすすめの勉強法があります。
それは、「最初から自分の頭を使って作文を書かない」ということです。
「えっ!? どういうこと?」
そう思った人が多いと思いますので、もう少し具体的な方法をお教えしたいと思います。
まず、模範解答が詳しく書かれている問題集を入手します。
次に、作文の問題を読みます。
それから、作文を書かずにその問題の模範解答を読みます。
20~30問ほど同じように、問題とその模範解答を読みます(作文は書かない)。
このように、たくさんの模範解答を読むことで、作文の書き方や型を蓄積することができます。
作文の書き方や型を蓄積した後で、実際に作文を書く練習をはじめましょう。
作文の書き方や型を知らないのに、最初からいきなり作文を書こうとしても、点数がもらえる文章を書くことはできません。
よって、はじめに作文の模範解答をある程度読み、作文の書き方や型を知ったうえで、作文を書くようにしましょう。
その方が、効率的に作文の勉強をすることができます。
(ⅱ)作文を書くときに注意すること
最後に、作文を書くときに注意しなければならないことをお伝えしたいと思います。
それは、「作文を書いてる途中で自分の意見を変えない」ということです。
これだけだとわかりにくいので、具体的な例を挙げてみましょう。
例えば、「中学生活で頑張ったこと」というテーマで作文を書いたとします。
最初、「クラブ活動を一番頑張った」という内容だったのに、最後で「やっぱり勉強を一番頑張った」という内容の作文になっていたとします。
これだと読む立場の人は、何を一番頑張ったのか分からなくなってしまいます。
よって、この例の場合、「たしかにクラブ活動を頑張った。しかし一番頑張ったのは勉強だ」のような形にしないと意味が通じなくなってしまいます。
ちょっと極端な例でしたが、このように作文の途中で意見や立場が変わってしまったり、ブレてしまったりする中学生は少なくありません。
作文を書くときは、読む人の立場になって読み返して、自分の意見や立場が変わったりブレたりしていないか、注意しましょう。
※YouTubeに「中学国語の4つのポイント」の解説動画を投稿していますので、↓のリンクからご覧下さい!
【動画】中学国語「国語の勉強 4つのポイント (作文含む)」
記事のまとめ
以上、中学生に向けて、国語の勉強法についての4つのポイントを詳しく見てきました。
いかがだったでしょうか?
◎最後にもう1度、記事の中でのポイントをまとめてておくと…
・自分のレベルに合った問題集を使う(学年を下げる)
・国語がものすごく苦手なら、教科書準拠の問題集を使う
・同じ問題を最低3回くり返して解く
・作文は模範解答を読んで、作文の書き方・型を蓄積する
・作文の途中で、自分の意見を変えたりブレたりしないよう注意する
今回も最後まで、たけのこ塾のブログ記事をご覧いただきまして、誠にありがとうございました。
これからも、中学生のみなさんに役立つ記事をアップしていきますので、何卒よろしくお願いします。
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