中学1年の理科で学習する「植物の花のつくりとはたらき」。
今回はその3つのポイントについて、詳しく説明していきたいと思います。
3つのポイントは以下の通りです。
この記事は、たけのこ塾が中学生に向けて、TwitterやInstagramに投稿した内容をもとに作成しています。
ぜひ、あなたの勉強にご活用下さい。
①花のつくりと各部分の名前
まずはじめに、花のつくりと花の各部分の名前について説明していきたいと思います。
いきなり質問ですが、花の各部分の名前をすべて覚えていますか?
↓に、花のつくり・各部分の名前についての問題を載せているので、自信がない人は(ある人も)チャレンジしてみて下さい!
解答は下の画像の通りです。
それでは、花のつくりについて、押さえておきたいポイントを見ていきましょう。
① がく
がくは、花のもっとも外側にあります。
がくは、花がつぼみの状態のとき、つぼみを保護するはたらきをします。
② 花びら(花弁)
花びらは、花弁ともいい、めしべ・おしべを囲むようについています。
花びらが1枚1枚離れている離弁花類(サクラなど)と、花びらがくっついている合弁花類(アサガオなど)に分類されます。
③ やく・柱頭
やくは、おしべの先の部分であり、ここで花粉がつくられます。
柱頭は、めしべの先端の部分であり、受粉の際には、ここに花粉がつきます。
④ 子房・胚珠
子房は、めしべのもとのふくらんだ部分で、中に胚珠があります。
胚珠は、子房の中にある、小さな粒です。
受粉後の子房と胚珠については、次の『②花のはたらき』でより詳しい説明をしていますので、引き続きご覧下さい。
②花のはたらき
ここからは、被子植物の花のはたらきについて説明します。
まず最初に、種子でなかまをふやす植物のことを種子植物といいます。
この種子植物は、さらに次の2つの種類に分類されます。
1つは胚珠が子房に包まれている種子植物である、被子植物です。
もう1つは、子房がなく胚珠がむき出しの種子植物である、裸子植物です。
ここでは被子植物の花のはたらきについて、説明していきますね。
被子植物の花において、めしべの柱頭に花粉がつくことを受粉といいます。
この受粉のあと、子房は成長して果実になり、胚珠は成長して種子になります。
この「子房→果実・胚珠→種子」の組合せを覚えるゴロ合わせがコチラです!
『絞った果実はジューシー』
ゴロ合わせの内訳は↓の通りです。
・絞った→ 子房、果実→ 果実
・は→ 胚珠、ジューシー→ 種子
※YouTubeに「子房・胚珠と果実・種子」のゴロ合わせ動画をアップしていますので、↓のリンクからご覧下さい!
③裸子植物の花のつくりとはたらき
ここからは、裸子植物(マツ)の花のつくりについて説明していますね。
まずは、裸子植物であるマツの花の各部分の名前を確認していきたいと思います。
↓にマツの花のつくり・各部分の名前についての問題の画像を載せているので、チャレンジしてみて下さい!
解答は下の画像の通りです。
それではマツの花について、詳しく見ていきましょう。
裸子植物であるマツの花には、まず花びらや子房が無く、雄花と雌花という2種類の花がありますね。
さらに、雄花と雌花を細かく見ていくと、りん片とよばれる部分が集まってできていることがわかります。
マツの雄花は、りん片に花粉が入っている花粉のうがついています。
一方、マツの雌花は、子房がなくむき出しの胚珠がりん片についています。
雄花のりん片の『花粉のう』の中に入っている花粉が、雌花のりん片の胚珠に直接つくことで、受粉します。
受粉により、胚珠が成長して種子になり、雌花がまつかさに変化していきます。
ちなみにまつかさは、種子があつまってできたものです。
また雄花と雌花の位置について、問われる問題がよく出題されます。
雌花の方が先端にありますので、しっかり覚えておきましょう。
コメント
復習するためにここのサイトに来ました!大変分かりやすかったです。シソドーナツで覚えられました!
裸子植物の雌花の位置のところですが、雄花が先端とありますが、雌花がせんたんではないでしょうか?
復習するためにここのサイトに来ました。大変分かりやすかったです!シソドーナツで覚えられました。
裸子植物の雌花と雄花の位置の文章ですが「雄花が先端」と記入されていますが、雌花が先端ですよね。
間違いをご指摘いただき、ありがとうございます。
ご指摘の通り、裸子植物は「雌花が先端」です。
記事の方は、正しい内容に訂正させていただきました。
十分に確認せず間違った内容をアップしてしまい、たいへん申し訳ありませんでした。