中学1年の理科で学習する「植物の体のつくりとはたらき」。
今回はその5つのポイントについて、詳しく説明していきたいと思います。
5つのポイントは以下の通りです。
この記事は、たけのこ塾が中学生に向けて、TwitterやInstagramに投稿した内容をもとに作成しています。
ぜひ、あなたの勉強にご活用下さい。
①花のつくりとはたらき
まずはじめに、(1)で花のつくりと花の各部分の名前について説明しています。
次の(2)で、種子植物・裸子植物の花のはたらきについて説明します。
最後に(3)で、裸子植物(マツ)の花のつくりについて説明しています。
(1)花のつくりと各部分の名前
花の各部分の名前をすべて覚えていますか?
下の写真は、花のつくり・各部分の名前についての問題です。
解答は下の画像の通りです。
がくは、花のもっとも外側にあります。
花びらは、花弁ともいい、めしべ・おしべを囲むようについています。
やくは、おしべの先の部分で、花粉がつくられます。
柱頭は、めしべの先端の部分で、受粉の際、ここに花粉がつきます。
子房は、めしべのもとのふくらんだ部分で、中に胚珠があります。
胚珠は、子房の中にある、小さな粒です。
(2)花のはたらき
種子でなかまをふやす植物を種子植物といいます。
さらに種子植物は次の2つに分類されます。
1つは胚珠が子房に包まれている種子植物である、被子植物です。
もう1つは、子房がなく胚珠がむき出しの種子植物である、裸子植物です。
被子植物の花で、めしべの柱頭に花粉がつくことを受粉といいます。
受粉のあと、以下のことがおこります。
・子房 → 果実
・胚珠 → 種子
↑の「子房→果実・胚珠→種子」の組合せを覚えるゴロ合わせがコチラです!
「絞った果実はジューシー」
・絞った→子房、果実→果実
・は→胚珠、ジューシー→種子
※YouTubeに「子房・胚珠と果実・種子」のゴロ合わせ動画をアップしていますので、↓のリンクからご覧下さい!
一方、裸子植物のマツの花は、花びらや子房がありません。
マツの雄花は、りん片に花粉が入っている花粉のうがついています。
またマツの雌花は、子房がなくむき出しの胚珠がりん片についています。
(3)裸子植物の花のつくり
ここでは、裸子植物であるマツの花の各部分の名前を確認します。
下の写真は、マツの花のつくり・各部分の名前についての問題です。
解答は下の画像の通りです。
雄花と雌花の位置について、問われる問題がよく出題されます。
雌花が先端にありますので、しっかり覚えておきましょう。
花のつくりとはたらきについて、押さえておくべきポイントは以上です。
理科を勉強する中学生のみなさん、しっかり覚えておきましょうね!
②光合成と葉のつくり・はたらき
まずはじめに、(1)で光合成について説明しています。
光合成とは、植物が日光を浴びてデンプンなど養分をつくるはたらきのことです。
次に(2)で、葉のつくりとはたらきについて説明します。
葉の各部分の名前をチェックする問題も用意しています。
しっかり確認しておきましょう!
(1)光合成
光合成のしくみをちゃんと覚えていますか?
下の写真は、光合成のしくみについての問題です。
解答は下の画像の通りです。
◎光合成のポイントは以下の4つです。
①水と酸素が材料
②日光を浴びる必要がある
③細胞の中の葉緑体でおこなわれる
④デンプンなどの養分と二酸化炭素ができる
(2)葉のつくりとはたらき
葉のつくりと各部分の名前を覚えていますか?
下の写真は、葉の断面図をもとにした、葉のつくりについての問題です。
解答は下の画像の通りです。
表皮は、表面をおおい内部を保護する細胞の集まりで、水の蒸発を防ぐはたらきがあります。
葉脈は、葉に見られる筋(すじ)のようなつくりのことで、葉における維管束です。
気孔は、葉の裏側に多く見られる孔辺細胞のすきまです。
◎気孔には、以下の2つのはたらきがあります。
①蒸散によって水蒸気が出る
②光合成や呼吸によって、酸素と二酸化炭素が出入りする
蒸散は、根から吸収された水が、気孔から水蒸気となり出ていくことです。
◎蒸散には以下のようなはたらきがあります。
①植物内の水分をほぼ一定に保つ
②根からの水の吸収をうながす
③体内の温度が高くなるのを防ぐ
光合成や葉のしくみ・はたらきについて、押さえておくべきポイントは以上です。
理科を勉強する中学生のみなさん、しっかり覚えておきましょう!
③茎のつくりとはたらき
茎のつくりにおいて、道管と師管の位置を覚えていない中学生が少なくありません。
覚え方をふくめて詳しく説明していますので、しっかり勉強していきましょう!
道管は、根から吸収した水や水に溶けた養分の通り道のことです。
師管は、葉でつくられた養分の通り道のことです。
ちなみに維管束は、道管と師管の集まりのことです。
そして茎においては、道管が内側で師管が外側を通っています。
その覚え方が下の写真の内容ですので、ぜひ参考にしてみて下さい!
師管と道管のゴロ合わせ
「シソドーナツ」
・シ→師管
・ソ→外
・ド→道管
・ナ→内(ナイ)、中(ナカ)
※YouTubeに「師管と道管の覚え方」のゴロ合わせ動画をアップしていますので、↓のリンクからご覧下さい!
④根のつくりとはたらき
根のつくりと各部分の名前を覚えていますか?
下の写真は、根の断面図をもとにした、根のつくりについての問題です。
解答は下の画像の通りです。
根毛は、根の先端近くにある細い毛のようなつくりのことです。
根毛があることで、根が土にふれあう表面積が大きくなります。
そのことで、水や養分を効率的に吸収することができます。
上記のことは、記述の問題でよく問われますので、しっかり押さえておきましょう!
⑤植物の呼吸
植物は光合成により、二酸化炭素を吸収して酸素を出しています。
また、植物はヒトや他の動物と同じように、呼吸もおこなっています。
つまり、酸素を取り入れて二酸化炭素を出しています。
植物は昼間、光合成と呼吸を両方とも行っています。
呼吸で出す二酸化炭素より、光合成で取り入れる二酸化炭素が多いため、光合成のみが行われているように見えます。
夜は光合成が行われなくなり、呼吸だけがおこなれています。
よって、二酸化炭素が出されます。
以上の内容を問題にしたものが、下の写真です。
解答は下の画像の通りです。
昼は、呼吸より光合成による気体の出入りがずっと多いため、光合成だけが行われているように見えます。
しかし、呼吸もちゃんと行われているということを、しっかり押さえておきましょう!
コメント
復習するためにここのサイトに来ました!大変分かりやすかったです。シソドーナツで覚えられました!
裸子植物の雌花の位置のところですが、雄花が先端とありますが、雌花がせんたんではないでしょうか?
復習するためにここのサイトに来ました。大変分かりやすかったです!シソドーナツで覚えられました。
裸子植物の雌花と雄花の位置の文章ですが「雄花が先端」と記入されていますが、雌花が先端ですよね。
間違いをご指摘いただき、ありがとうございます。
ご指摘の通り、裸子植物は「雌花が先端」です。
記事の方は、正しい内容に訂正させていただきました。
十分に確認せず間違った内容をアップしてしまい、たいへん申し訳ありませんでした。