中学1年の社会の歴史分野で、最初に学習する「世界の古代文明」。
この単元では、主に次のような内容を学習します。
③ 宗教のおこり
この記事は、たけのこ塾が中学生に向けて、TwitterやInstagramに投稿した内容をもとに作成しています。
ぜひ、あなたの勉強にご活用下さい。
①旧石器時代と新石器時代
旧石器時代と新石器時代における、「石器」と「食料を得る手段」の違いについて、問題にしたものが下の表です。
問題の解答は、下の通りです。
旧石器時代は、石を打ち欠いてつくった打製石器を使い、狩りや採集(木の実などを集める)を行い、移動しながら生活していました。
新石器時代は、表面を磨いてつくった磨製石器を使い、農耕や牧畜を始めて、定住するようになりました。
2つの時代における、使われた石器と食料を得る方法の違いについて、しっかり覚えておきましょう!
②エジプト文明、メソポタミア文明
古代の四大文明
古代の四大文明について押さえておかなければならないこと。
それは、各文明の位置とそこに流れている川の名前です。
下の画像に、各文明の位置と流れている川についての問題がかかれていますので、確認しておきましょう!
問題の解答は、下の画像の通りです。
・エジプト文明はナイル川
・メソポタミア文明はチグリス川とユーフラテス川
・インダス文明はインダス川
・中国文明は黄河
ここは中学歴史の基本なので、しっかり覚えておきましょうね!
エジプト文明とメソポタミア文明の違い
エジプト文明とメソポタミア文明は、似通っているところがあり、混同してしまう中学生が少なくありません。
違いをしっかり押さえておきましょう!
2つの文明の暦(カレンダーのようなもの)や文字の違いについて、問題にまとめたものが下の表です。
問題の解答は、下の表の通りです。
エジプト文明では、象形文字という文字や、太陽の動きを利用した太陽暦という暦を使っていました。
一方、メソポタミア文明では、くさび形文字という文字や、月の満ち欠けを利用した太陰暦という暦を使っていました。
さらに、メソポタミア文明では60進法という数の数え方を使っていました。
60進法とは、60で位が上がる数の数え方です。
ちなみに、今われわれが使っているのは10進法と呼ばれる数の数え方です。
しかし、今でも60進法が使われているものがあります。
それが何かわかりますか?
60になったら、位が上がる単位…、
そう、それは時間です!
60秒経ったら1分、60分経ったら1時間というように、60で位が上がりますよね。
③宗教のおこり
仏教、キリスト教、イスラム教の三大宗教が、どのようにおこったのかを、↓にまとめてみました!
仏教は、紀元前5世紀ごろ、インドに生まれたシャカ(釈迦)が開いた宗教です。
キリスト教は、紀元前後、パレスチナ地方に生まれたイエスが広めた宗教です。
その教えは聖書(新約聖書)にまとめられました。
イスラム教は、7世紀にアラビア半島に生まれたムハンマドが始めた宗教です。
その教えはコーランにまとめられました。
宗教は、歴史だけでなく地理や公民でも問われる分野です。
またニュースで取り上げられる国際問題も、宗教が絡んでいる場合が多いです。
三大宗教の基本的な知識は、中学生のうちにしっかり理解しておきましょう!
※YouTubeに『世界の宗教のまとめ』についての解説動画をアップしていますので、↓のリンクからご覧下さい!
④中国文明の発生と秦・漢の成立
古代中国が発生してから、秦・漢という統一帝国が成立するまでの流れを、大まかにみていきたいと思います。
古代中国の歴代王朝について、見ていきましょう。
①殷(いん)
・紀元前16世紀ごろ、黄河流域に発生
・青銅器や甲骨文字(占いに使われていて、漢字のもとになる)が使われていた
②周(しゅう)
・紀元前11世紀ごろ殷をほろぼすが、その後多くの国が争う春秋・戦国時代に
・孔子が儒学(儒教)のもととなる教えをとき、その教えは論語にまとめられた
③秦(しん)
・紀元前3世紀、始皇帝が中国を統一
・遊牧民の侵入を防ぐため、万里の長城を築いた
④漢(かん)
・シルクロードで西アジアやヨーロッパとも交流
孔子の教えがもとになってできた儒学(儒教)は、日本にも伝わり、江戸時代は幕府が積極的に儒学を奨励しました。
⑤四大文明のゴロ合わせ
最後に、世界の四大文明のゴロ合わせを紹介したいと思います。
4つの文明の名前を覚えることができるゴロ合わせは、
「エジソンがめそめそしだす、中国で」
です!
・エジ→エジプト文明
・めそ→メソポタミア文明
・だす→インダス文明
・中国→中国文明
※YouTubeに『世界の四大文明』のゴロ合わせ動画をアップしていますので、↓のリンクからご覧下さい!
さらに、エジプト文明とメソポタミア文明の違いについて、ゴロ合わせを紹介したいと思います。
エジプト文明は、「太陽暦」を利用し「象形文字」を使っていました。
一方メソポタミア文明は、「太陰暦」を利用し「くさび形文字」を使っていました。
この2つの文明で使われていた暦と文字を覚えるためのゴロ合わせは、
「笑顔で陽気な象さんが、
めそめそ陰で草食べる。」
です!
・笑(エ)→エジプト文明、陽→太陽暦、象→象形文字
・めそ→メソポタミア文明、陰→太陰暦、草(クサ)→くさび形文字
※YouTubeに『エジプト文明とメソポタミア文明の違い』のゴロ合わせ動画をアップしていますので、↓のリンクからご覧下さい!
さらにもう1つ、インダス文明と中国文明の特徴についてのゴロ合わせも紹介したいと思います。
インダス文明は、計画的な都市の遺跡である「モヘンジョ・ダロ」が有名です。
中国文明は黄河流域に発生し、殷王朝では「青銅器」や漢字のもとになった「甲骨文字」が使われていましたね。
この2つの文明の特徴を覚えるためのゴロ合わせは、
「い~んだもん、
中国に高校生がイン!」
です!
・い~んだ→インダス文明、もん→モヘンジョ・ダロ
・中国→中国文明、高→黄河、校→甲骨文字、生→青銅器、イン→殷
※YouTubeに『インダス文明と中国文明の特徴』のゴロ合わせ動画をアップしていますので、↓のリンクからご覧下さい!
最後に、四大文明と河川の組合せを覚えるゴロ合わせも紹介しておきますね。
そのゴロ合わせが、
「ええなぁ、目治癒(ちゆ)」
「いいんだ~、中国コーチ!」
です!
中国人コーチのツボ押しのお陰で、目の調子がよくなったスポーツ選手をイメージして覚えてみて下さい。
・ええ→ エジプト文明、なぁ→ ナイル川
・目→ メソポタミア文明、治(ち)→ チグリス川、癒(ゆ)→ ユーフラテス川
・いいんだ→ インダス文明・インダス川
・中国→ 中国文明、コー→ 黄河、チ→ 長江
※YouTubeに『世界の四大文明と河川』のゴロ合わせ動画をアップしていますので、↓のリンクからご覧下さい!
記事のまとめ
以上、中1社会・歴史「世界の古代文明」について、詳しく説明してきました。
最後になりましたが、おすすめの参考書・問題集を紹介しておきますね!
それは「中学歴史をひとつひとつわかりやすく」です。
この問題集は歴史が苦手な(嫌いな)中学生にも取り組みやすい、おすすめの1冊です。
1つのテーマが見開き2ページで載っていて、右半分にイラストやマンガによる説明、左半分に簡単な問題があり、基本事項の確認ができます。
今回も最後まで、たけのこ塾のブログ記事をご覧いただきまして、誠にありがとうございました。
これからも、中学生のみなさんに役立つ記事をアップしていきますので、何卒よろしくお願いします。
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コメント
分かりやすい!
コメントありがとうございます!
少しでも参考になれば幸いです(^^)